マスコミの伝え方

2021.8.29

 新型コロナのニュースの中で、ワクチンの接種状況を報道することが多いのですが、そのたびに接種の現状を表現するためか、実際に肩に注射をする様子が毎回放映されています。

 自分が注射を受けるわけではないのですが、普段から注射針が自分の体に差し込まれる瞬間は見たくないので見ないようにしています。しかしニュースを見ているとこういった映像が毎回流されるので実に気持ちが悪いです。

 人の肩に注射針が差し込まれる瞬間の拡大映像を毎回これでもかと流すことにどんな意義があるのか?当初は「ワクチン接種の注射はそれほど痛くないんだ」と思える効果があったかもしれませんが、今となってはただただ不愉快に感じられます。

 特に食事時に流されると、食べ物もおいしく感じられません。「過敏すぎる」と言われるのかもしれませんが、もう少しニュース番組の画像には神経を使ってもらいたいなと思っています。

 さて今日発表されている全国の新規感染者数は22741名。リンク先ページの新規感染者数のグラフを見ると8/20に記録した25889名がピークだったように見えます。

 先週は8/23に発表された数値16838名が週の最低値でしたから、今週は明日もしくは明後日あたりに発表される数値が最低値になり、グラフの今後を予想すると、増えたとしても17500名前後になりそうな気もします。
 
 また週後半に記録される最高値は、グラフの減少度を考えると22500名前後でしょうか。こういった予想より数値が上なら、まだまだ感染拡大は続くということで、予想を下回れば減少傾向が鮮明になったと言えそうです。

 ただテレビやネットのマスコミの論調は、「新規感染者数が減少してきた」という事実には触れず、触れたとしても「まだ油断はできない」とか、最近は「重症化する人が増えている」という論調に代わってきたように思います。

 要するに「コロナは怖い」ということを四六時中触れ回っているように聞こえるということです。まあ警告を発することはそれほど悪いことではないような気もしますが、悪い面ばかりを強調し過ぎてているような気がします。

 予約なしの若者のワクチン接種が話題になっていますが、希望者は多数とのことで、「若者で接種を希望しない人は何%いる」と事前に流されていたニュースとは逆に、多数の人がワクチン接種を希望しているという実態があることも分かりました。
 
 マスコミの流す情報は役に立つとは思っていますが、その情報だけに踊らされて、自分で判断するという行為を行わない人も多数いるはず。

 客観的な視点に立って、状況を公平に判断して指針を示す必要があり、その情報を正しく伝えるのがマスコミの役目ではと思っています。

 ただ情報を提供する側もいろいろなしがらみがあって、そういった背景を背負ってコメントを出している識者と呼ばれている人も多いようですから、情報の正確性の判断は難しいなと感じています。

 ちなみに、マスコミにしろ政治家にしろ、一般庶民にしろ、このコロナ問題で最終的に目指している社会はいったいどんな社会なのかが気になっています。
 
 新規感染者0名を目指すのか、死亡者0名を目指すのか、重症者をできるだけ減らすのか、インフルエンザと同等になればよいと考えるのか、今のところこういった将来像を論じる人は少ないように思えます。



初動が遅い!


新型コロナ(2)


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