血圧を決める外的要因と内的要因(2015.11.26)
心臓と血管の関係、そして最高血圧と最低血圧が示される原理を説明してきました。このあたりからいよいよ本題に入るわけですが、ではこういった血圧はどんなことを条件に決まっていくのか、血圧を決める要素というのを考えてみたいと思っています。
一般的な高血圧の原因とされているものを、今思いつくままに列挙すると
・ ストレス
・ 体重増加
・ 暴飲暴食
・ 塩分取りすぎ
・ 運動不足
・ 睡眠不足
・ 不規則な生活
・ 寒さ
・ 冷え
等々、様々な要因があるはずです。従って血圧の診療とは、本来こういった背景を患者さんから聞き出して、その血圧上昇が一過性のものなのか、継続性のものなのかを判断し、さらに降圧剤の服用を始めたら、基本的に飲み続けなければならいということをきちんと説明してから薬を処方すべきだと思っています。
それはそれとして、問題は上記のような外的要因があると、なぜ血圧が上がるのかということを患者自身も知っておいたほう良いと思っています。
だとすると次に考えなくてはいけないのは、血圧というのは、体の構造上から考えて、どんな内的要因で決められているのかということです。これについてはネットを検索すると、専門家がきちんとまとめてくれています。
1 心臓が送り出す血液の量、強さ
2 毛細血管に枝割れしていくときの抵抗
3 体内の血液量
4 血液の粘度
5 血管(動脈)の弾力性
といったことです。高血圧患者の場合、これらの5つの因子を左右している外的要因が、最初に書いた血圧上昇の外的要因となっているわけです。