細胞の構造、組織、はたらき

 一辺が0.01〜0.02(mm)程度の正方形または直径が0.02(mm)程度の球を思い浮かべます。といっても小さいので頭の中で拡大するしかありません。この中にどんなものが含まれているのか?

 高校で使っている生物の資料集を参考にまとめたいと思います。というわけでとりあえず動物細胞の構造図をヤフーのフリー画像で見つけてみました。



 典型的な動物細胞の構造ですが、これの直径が0.01〜0.02(mm)であると考えればよいのかなと思います。

 次にこれらの細胞内の個々の組織がどのような働きを持つか、重要な部分だけをごくごく簡単に説明したいと思います。

細胞膜 細胞を取り囲む膜ですが、この膜を様々な物質が通過することが重要
球状の物体で、内部に遺伝子情報を持った染色体を含んでいます
ミトコンドリア 細胞の図には数個しか書かれていませんが、実際には数百から数千個存在します。酸素を使ってエネルギーを生み出す働きがあります
小胞体 たんぱく質と脂質のの合成と輸送を行っています
リボソーム 小胞体にくっついて、たんぱく質を合成しています
ゴルジ体 物質の運搬と分泌を担当しています
中心体 細胞分裂が行われるとき活躍します

 
 あまりに簡単すぎてあっけないほどですが、要するにある種の有機化学工場だと思えばいいのかなと私は解釈しています。

 つまり核の中に設計図が格納されていて、その設計図をもとに各種の機械がたんぱく質や脂質、その他の物質を合成するわけです。

 ただその際合成や物質の運搬にはエネルギーが必要ですから、そのエネルギーを生み出すのがミトコンドリアであり、車で言えばエンジン、工場で言えば電気に該当します。

 そもそも細胞の役割というのは、生物にとって必要な物質を生み出すことと、自らが細胞分裂を行い、新しい二つの細胞に生まれ変わるという二つの使命があると思っています。

 というわけで、これがミクロの視野で見た、我々の体の中で行われていることになりますが、マクロ的に見れば、我々は呼吸によって酸素を取り込み、この酸素が赤血球によって全身に運搬され、最終的には毛細血管から各細胞に渡され、ミトコンドリアが受け取るということが分かります。

 同様に、食べ物を食べることによって栄養素が吸収され、それが肝臓に蓄えたり、これまた血流に乗って末端に運ばれ、細胞膜を通して細胞内に入り込み、そこで新たな物質が合成されるという流れになります。

 そう考えるとすぐに分かることですが、こういった酸素や栄養の運搬を担っているのは血液ですから、血液の流れが滞ってしまうと、その部分に必要な物資が行き渡らず、栄養不足やエネルギー不足の細胞が生まれてしまうということになります。

 そういった栄養不足やエネルギー不足の疲弊した細胞は、もしかしたらヤケになって、異常な増殖をして腫瘍になったりするのかもしれません。

 またそういった細胞が増えれば、その細胞を含んでいる組織そのものが壊れていくということであり、体調不良や老化と言った現象を生み出すのかなとも考えられます。

 それにしてもこういった細胞が全身に60兆個ぐらいあって、その細胞に日夜エネルギーや栄養を供給しているのが我々の日常生活だと思うと、これまた実に不思議です。



水分子の特徴


健康を考える基礎知識


表紙に戻る