アトピーの原因の考察と対処

アトピー患者の増加と原因

 アトピーの治療や対処の仕方は、経験年数と共に理解は出来ましたが、いずれも根本的治療にはなりません。根本的に直すには、アレルギーそのものを見直す必要があります。

 私は一応理系の人間なので(医学、薬学系ではありません。物理系です)、自分の体質を根本的に変えることは出来ないのかと真剣に考えました。

 アトピーは喘息と違って、ある年齢に達すれば自然に軽くなるか消滅するような症状ではなさそうです。であるなら何が原因なのかを突き止めて、出来ればそのアレルゲンを避けるような生活をしたらどうかと考えました。

 そこでまず原因として考えられる項目を、ネットや医学書で調べてみました。すると先ず「食べ物」「環境」「衣服」さらに自分自身の「精神状態(ストレス)」などが問題であることが分かりました。

 またアトピーという症状そのものは、1960年代から増えているようです。まさに私の喘息全盛期のころです。

 これは医学の発達によって、それまでは湿疹として処理されていたものがアトピーという病名になったためか、純粋にアトピー患者が増えているのかはよく分かりません。

 ただ食べ物や社会的変化の度合い、住居環境の変化等はこの頃を境に激変していますので、やはり純粋に増えているのかなと思えます。


昔の生活を振り返る

 であるなら、昔の環境に戻ればアトピーは軽くなるのではないかと私は考えました。つまり今から50年以上も前の食生活や住宅環境、職場環境をもう一度見直してみたらどうかと考えたわけです。

 すぐにできることが一つありました。すでに実践していたことですが、衣服です。なるべくナイロン等の合成繊維を避けるようにしました。特に下着はかなり神経を使うようになりました。

 新しく購入した木綿の下着も、すぐに着ないで、必ず1回は洗濯をしてから着るようにしました。もちろん洗濯の洗剤も、酵素とか漂白剤等が入っていないものを選びました。 

 下着を化繊ではなく木綿のものに変更し、その下着も購入後はすぐに洗濯。下着に含まれる?柔軟剤や蛍光剤を少しでも減らそうと努力しました。また固めの布は、皮膚と接触する場所がこすれるので、なるべく薄手のものを購入しました。

 同様な理由から、洗剤は添加物の少ないものを使いました。また手洗い等の石鹸もベビー石鹸のような皮膚への影響が軽いものを選び、さらにシャンプーも出来るだけ添加物の少ない肌に優しいと思われるものを選ぶようにしました。

 シャンプーについては、まだあまりアトピーを気にしていない時期に、適当な銘柄を選んで利用していた時期がありましたが、使用後前髪がおでこに触れるたびに痒くなりました。

 おでこが真っ赤になった事もあり、シャンプーが原因だなと思わせるきっかけになりました。以後床屋さんに行っても、髪はカットだけにしてもらっています。

 衣服や洗剤については以上の通りです。次に水を考えました。私は就職後埼玉県に引っ越しましたが、引っ越した直後の水道水の味の良さに感動したことを今も覚えています。

 西部地区に住んでいるので、清流で有名な高麗川水系の水だったのだと思います。今から40年ぐらい前のことです。しかしその後徐々に水質は悪くなるように感じ、結局簡単な浄水器を蛇口につけるようになりました。

 浄水器の効果がどのくらいあるのか、具体的には全く不明です。ともかく生活環境を、アトピーという病気がなかった頃の状態に戻すことを目標にしていました。

 衣服と洗剤、水について、出来る範囲で改善したあと、次は食べ物です。これは大変でした。



アトピーと食べ物


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