アトピーと焼酎、そして自然食品へ

 ビールを飲むと痒くなるのは困ったものだと思いながらも、夏場は手放せません。しかしアトピーは悪化します。そこで少しづつですが、ビールの量を減らし始めました。

 20代の頃は、夏の真っ盛り、先ずは食べる前に大瓶1本をグワーっと一気に飲みます。続いてヤキトリなんかを食べながら2本目をゆるゆると飲みます。

 普通はここでとまるのですが、ストレスがたまっていたり、運動をしたときなどはさらにもう1本ということが良くありました。

 分かっていながら飲んでしまう。一種の依存症ですね。この頃は風邪をひいて熱が出ても、喉の消毒だと理屈をつけて飲んでいました。飲まなかったのはインフルエンザで8度以上の熱が出たときと、季節の変わり目で喘息が出たときだけです。

 30代になると、翌日にアルコールが残っていることを感じるようになりました。二日酔いではありません。ただ何となく体がだるかったり、頭の動きが鈍くなっているのを感じます。

 顔色も、酒焼けのせいか、もともと皮膚が薄いせいもあって、朝から妙に赤っぽい状態になりました。しかしこれはすべてアルコールの影響だとは思っていませんでした。この頃から血圧が上がりだしたからです。しかし血圧については、また別の機会にまとめます。

 ビールはやはり体に合わないなあ、でもウイスキーもそんなにおいしく感じられないし、もっと体に優しいアルコールはないだろうかと考えつつ、飲み仲間とそんな話しをしていたら、焼酎がよいのではという話しになりました。

 それまで日本酒はビールより相性が悪かったので控えていましたが、焼酎も似たようなもんだと先入観をもっていました。そこで試しにちょっと高めの焼酎をお店で頼んで、水割りで飲んでみました。

 飲む直前に焼酎特有の臭いが鼻につきましたが、飲んでみるとこれが思ってもみないほどおいしく感じられ、いっきに焼酎の世界が広がりました。

 焼酎が体に合っていそうな気配を感じたので、以後食前はビール、食後は焼酎、というパターンになります。水割りで薄目の焼酎を造り、食後もゆっくりと飲んでいました。

 パターンとしては、大瓶1本、その後焼酎水割り3〜4杯(かなり薄い物です)という感じですが、改めて書いてみると、結構飲んでいたなあという印象です。

 30代はだいたいこのパターンで生活していましたが、ストレスも増え、アトピーは悪化。おでこ、肘の内側、首、背中、胸、膝の裏側あたりが特にひどく、まあ全身症状に近くなりました。

 ビールを減らし、焼酎が増えたことにより、いくぶんアトピーの勢いは弱くなったものの、日によっては痒みで寝不足になるようなこともありました。

 一方、アトピーの原因として、残っていたのは食事です。昔はアトピー患者が少なかったとすれば、食べ物による影響は大きいはずです。

 なぜ最近になってアトピーを訴える人が増えたのか。素人考えですが、一つは欧米系の肉食中心の食事に変化しつつあること。野菜を作るのに有機肥料ではなく、化学肥料をたっぷり使い、さらに見栄えを良くするため農薬を使っていること。

 さらにさらに様々な食事のニーズに対応するため、保存料や着色料、味を良くするための添加物が当たり前のように使われていること、等が原因ではないかと思うようになりました。

 そこで先ずは肉食を減らし、スーパーで野菜その他の食品を購入するときは、いわゆる食品添加物の名前をチェックし、比較的添加物の少ない物を買うようにしました。

 しかしそうやって買おうとすると、驚くべき事に今まで買っていた食品のほとんどにたくさんの添加物が含まれていることを知りました。また野菜には、まったく虫食いの跡がなく、あまりにもきれいで不自然さを感じるようになりました。

 そしてさらに一層自然食品の大切さを感じるようになりました。



自然食品、家庭菜園


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