アトピーの原因物質は何か

 前ページからの続きです。もしほうれん草やタケノコを水洗いしたとき、表面についていたシュウ酸カルシウムが流れだし、それが皮膚表面にくっつき痒みが増したと考えるならば、そのような事例は他にもあるのではと考えました。

 というのも、アトピーが激しかった20代の頃、私自身が洗髪時に使用していたシャンプーがおでこにかかったり、洗髪後の髪の毛がおでこに触れたりすると、その後、その部分が赤みを増し痒くなったという経験があるからです。

 このことに気がついてから、シャンプー、リンスについては、その成分に気を使うようになりました。といってもどの成分が悪影響を及ぼしているのかは分かりませんでしたので、要するになるべくナチュラル系のものを選んだということです。

 また理髪店では、髪の毛はカットだけにとどめ、いまだに洗髪はしてもらっていません。さらに体を洗う石けんやボディシャンプーについても、ベビー用とか、要するに肌に優しいというふれこみのものを使うようにしています。

 しかし日常生活の中で、皮膚に触れるものはものすごくたくさんありますので、それ以外のものすべてに神経を使っていると疲れてしまいます。

 どんなものが刺激となるのか、これもまたネットで調べてみたところ、もちろんそれぞれの人のアトピーの感受性にもよりますが、体を洗うものとしては、固めのスポンジやタオルも刺激が強いと(強くこすると)だめみたいです。

 また装飾品に使われる金属として、ニッケル、コバルト、金に反応する人もいるようで、特定のアクセサリーを着けるとその部分が赤くなるという人が該当します。

 私の場合は、一時期時計の金属バンドで反応したことがあります。特に汗をかいたときなど、もしかすると金属イオンが溶け出すのかもしれませんが、症状がひどくなりました。

 はずして、丁寧にその部分を水洗いすれば痒みが収まるので、痒いときは腕時計なしで過ごします。特に夏場の湿気の多い時期は症状が顕著でした。

 またゴムやラテックスも人によっては激しい症状が出るようです。これらはすべて個人のアトピー感受性によります。私はゴムで痒くなったことはありません。

 いずれにしても、痒くなったときに何が原因か冷静に考え、その後はなるべくその刺激物を避けることが、回復への近道だと思います。

 昨日は急に暑くなり、ビールがおいしく感じられる季節になりました。しかし私は以前書いたように、ビールを飲み過ぎるとアトピーがひどくなります。

 ビール会社によって、よく反応する(アトピーがひどくなる)場合と、同じ会社でも種類によって出方が違います。いったいビールのどんな成分がアトピーに良くないのだろうかと考え、ちょっとネットで「ビール アトピー」といれ検索してみました。

 すると、一見何の関係もないように思えた二つの語句ですが、ものすごい数がヒット。結構アトピーとビールの関係について感じている人は大勢いるんだなと思いました。

 ビールでなぜ痒くなるのか。当然人により反応は異なると思うのですが、考えられることはいくつかあります。

 先ずはビールで血行が良くなり、体がほてることがありますが、これが原因という説です。確かに体が熱くなるとムズムズする感じがします。

 しかも夏の暑いときなど、汗もかいていますので、発汗作用がさらに強くなり、汗と相性が悪い人はアトピーが悪化します。私もそうでしたが、すぐに水洗いすればそれほどひどくなりませんが、飲み会なんかでかゆみを我慢しているとあとが悲惨です。

 ビールに含まれるアルコール等の成分と反応する人もいるのかもしれません。しかし私の場合は焼酎などではあまりでませんので、むしろ酵母やその他の香料や添加物の成分で反応するのではと思っています。

 そう考えると、銘柄や種類で出方が変わるのも納得できます。ただそれではどの成分が反応しているのか、というと皆目分かりません。ただどちらかというと、普通のビールより生ビールへの反応が強いので、この辺が原因解明の糸口になりそうです。

 そこでこれも調べてみると、生ビールはアルコール発酵後の酵母やそのか等を熱処理しないでろ過したもの、という定義になっているようです。とするとろ過の場合、完全に死んでいない酵母の一部がろ過されずにビールに混入すると言うことなのでしょうか。



ビールの影響


アトピーの目次へ


表紙に戻る