アトピーの乾燥肌とビタミンC

 ビタミンCは何故皮膚にいいのか。気になったので調べてみました。するとビタミンCはコラーゲンを作り保持すると書かれています。

 ではコラーゲンとは何なのか、ということでさらに「ウィキペディア」で調べると、多細胞動物の細胞外基質の主成分と書かれています。

 またまた難しい言葉が出てきたので細胞外基質とは何かを調べると、要するに細胞の外にあって、細胞と細胞の間を埋めている物質であるとのことです。細胞同士をくっつけているノリみたいなものと考えて良さそうです。

 しかもこのコラーゲンは肌の弾力や保水力を維持するために重要な働きをしていると書かれていますので、私のようなアトピー性のカサカサ肌の人間にとっては、必須のものであるような気がします。

 であるならば、何もミカンを食べなくてもコラーゲン含有物質を食べたり、皮膚に直接塗ったりすればいいのではないかと気がつきました。

 ところがコラーゲンは毎日の新陳代謝で分解合成を繰り替えしてはいますが、直接肌から吸収されることはない、と書かれています。つまりコラーゲン入りの皮膚薬や化粧品を使っても、塗りたくるだけでは効果がないと言えそうです。

 ではどうやって摂取するのかというと、やはり食事しかありません。そこで今度はコラーゲンの含有量の多い食品を見てみると、「フカヒレ」:う〜ん、無理ですね。「手羽先」「鶏皮」:おっ、なんか焼鳥屋さんで食べているような。軟骨、豚足、牛すね、煮こごり:あんまり馴染みがないですね。どうもあまり縁のない食品が多いです。

 ただしこれらは含有量が多いと言われているだけで、実際にはほとんどの食品に少量含まれているみたいなので、要するにバランスの良い食事をしなさい、という単純な結論に落ち着きそうです。

 で、最初のビタミンCですが、これはコラーゲンの吸収を助け、さらに合成を促す効果があるそうです。というわけで、ミカンに含まれるビタミンCが皮膚によいのではなく、ビタミンCがコラーゲン合成を促すと言うことが分かりました。

 コラーゲンはほとんどの食品に含まれていると書きました。であるならば通常の食生活をしている分には、あまり摂取量を気にしなくて良さそうです。

 とすると次はビタミンCの摂取ですね。ウィキペディアを見てみると、人を含む霊長類の一部は体内でビタミンCを合成できないと書かれています。他の多くの動物は、体内で合成できるみたいです。どうしてなんですかね。不思議です。

 それはそれとして、1日の摂取基準量は100mgだそうで、これを下回ると様々な欠乏症があらわれるらしいです。また摂りすぎると、余った分は尿として排出されますが、大量摂取した場合は下痢を起こすとも書かれています。

 さらに大量のビタミンCを長期間摂取すると、胃や腎臓に影響を与えるとも書かれています。結局、過ぎたるは及ばざるがごとしですね。 適量に摂取した場合、その効果はミネラルの吸収促進、傷の治癒、風邪の予防などにも良いようです。

 ではビタミンCを摂取するのに有効な食べ物は何かと言うことになりますが、先ず良く例にあげられるレモン1個分のビタミンCですが、これは20mg換算だそうです。

 レモン=ビタミンCという換算が定着したため、レモンにはビタミンCが多く含まれるという固定観念が出来ていますが、実際にはグレープフルーツやゆずの方が含有量は多いと書かれています。

 面白いのはトマト、ブロッコリー、芽キャベツ、ほうれん草、パセリ、ピーマン、ジャガイモ、サツマイモといった野菜類にも多く含まれていることです。

 ただ摂取の方法として、ビタミンCそのものが水に溶けやすいこと、ジャガイモのビタミンCを除いて、熱で分解しやすいこと、酸化されやすいこと等を念頭に置く必要がありそうです。

 つまり調理は汁ごと食べる、加熱時間は短く、出来るだけ新鮮なもの、というのが基準になりそうです。



アトピーとチョコレート


アトピーの目次へ


トップページヘ