ソルビトール、甘草、ステビア

ソルビトールについて(2011.7.1)

 ソルビトールです。化学式はC6H14O6となっています。分子の形はキシリトールと似ているようで、鎖状になっています。

 ナナカマドという植物から発見されたということで、ナナカマド(Sorbus)からソルビトールと名付けられたとウィキペディアでは説明されています。(ソルビットとも言うそうです)

 動物の体内にも微量に含まれているという事なので、安全性は高いと言うことになるのでしょうか。通常の砂糖に較べるとカロリーも低いのですが、甘みも低いので、使用量としては砂糖より多くなるそうです。

 水に溶けると吸熱反応を起こし、冷たく感じるため、飴やガム、スナック菓子に使われていると書かれていますが、用途の欄に下剤や浣腸液としても使われると書いてあってびっくり。

 保湿剤、増粘剤としての用途もあるようで、化粧品や歯磨きに添加されているようです。かなり利用範囲が広いみたいです。そこで我が家の歯磨きを調べてみると、やはり入っていました。さりげなく使われています。 ちょっとショックです。

 とするとあちこちで利用されているという前提で、問題は下剤にもなるようなこの物質を摂取して、アトピーに影響はないのかということですが、直接アトピーに影響を与えるような記述は見つかりませんでした。

 ただ大量に摂取すれば、医薬品で使われているように下剤としての働きがありますし、また嘔吐感も出るようです。自律神経に影響があるという記述もありましたから、間接的にアトピーに関係するかもしれません。

 要するに大量摂取はいけないという当たり前の結論になるわけですが、出来れば摂取しない方がよいと言うことにもなりそうです。 


甘草について(2011.7.2)

 名前からして植物由来だろうなあと思っていたのですが、やはりそうでした。マメ科の多年草だそうで、その根を乾燥させたものを生薬として使っています。

 甘みがあるため醤油の甘味料にも使われているそうですが、我が家の醤油には使われていませんでした。

 甘草に含まれる甘み成分はグリチルリチンとブドウ糖、ショ糖だそうですが、グリチルリチンの甘みは砂糖の50倍なので低カロリー添加物として欧米では認識されているみたいです。

 ちなみにグリチルリチンを調べてみると、化学式はC42H62O16という、とんでもなく大きな分子の物質です。さらに読んでいくと、このグリチルリチンの大量摂取(1日200mg以上)は高血圧を悪化させるとあり、これまたびっくりです。

 一方グリチルリチンは消化性潰瘍や鎮咳去痰、肝機能障害、アレルギーに有効としての効果も認められているようです。

 良い面と悪い面の両方があるということですが、私は高血圧なので、これを読んで今後は「甘草」を含む食品は避けようと思います。


ステビアと人工甘味料のまとめ(2011.7.3)

 甘味料で最後に残ったのが「ステビア」。早速ウィキペディアで調べてみると南アメリカ原産のキク科の植物だそうで、写真も出ていますが、見かけはハーブに見えます。

 甘味料の成分としては「テルペノイドの配糖体」を含んでいるので甘味料として用いられると書いてありますが、何のことやらさっぱり分かりません。

 ただその甘さは通常のショ糖の300倍と言うことで、ダイエット食品や糖尿病患者に砂糖の代わりに使われてきたそうです。

 有用性の項を読んでびっくり。医療用として心臓病、高血圧、胸焼け、尿酸値低減という効果があるそうで、であるならば、アトピーと高血圧と痛風に怯えている私にはうってつけの甘味料に思えます。

 さらになんとなんと肝炎や癌への制癌効果が認められたと聞いては、こりゃステビア様々かなと思いましたが、疑り深い私は本当にそんないいことずくめの添加物なのかどうかが分からず、さらに「ステビア アトピー」と入力して検索してみましたが、これまたアトピーに良いという記述が多く、単に人工甘味料だから体に悪いのではと言う先入観とはかなり異なるんだなと認識しました。

 というわけで、いわゆる人工甘味料として、アスパルテームは若干の疑問符、トレハロース、キシリトール、ソルビトール、甘草は大量摂取しなければ大丈夫、そしてステビアはむしろ体に良さそうと言う、これまで私が感じていた人工甘味料に対する偏見は、ほぼ完璧に覆りました。

 ここまでの流れでは、アトピー患者にとっては結局砂糖が一番良くないという結論になりました。従って私は今後もいわゆる白砂糖は極力避けたいと思います。



ウナギのタレ


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