水道水の残留塩素とアトピー

水道水の残留塩素とアトピー(2011.7.7)

 水道水の残留塩素とアトピーの関係について調べてみました。先ず塩素という物質ですが、原子番号が17番で、気体の塩素は二つの原子が共有結合をして(原子の外側にある電子をたがいにやりとりをする結合)塩素分子Cl2になっています。

 空気中で観察すると薄い黄緑色の気体で、いわゆる塩素の臭いがします。ひじょうに反応性の高い物質で、様々な物質と化学反応をして塩化物(塩素の化合物)を作ります。水に溶ける場合は塩酸や次亜塩素酸ができます。

 一般的な性質として漂白や殺菌作用があります。これは強い化学反応を利用して、衣類に付着した色素を分解したり、細菌のタンパク質を分解したりする反応ですが、実際に使用する場合は塩素そのものを使用するのではなく、次亜塩素酸ナトリウムという塩素を含んだ化学物質を使います。

 いずれにしても塩素というのは反応性の高い物質であり、塩素と接している物質とどんどん化学反応を起こすと言うことです。そのあたりが何やらアトピーと関係がありそうです。

 そこでじゃあどの程度水道水に塩素が含まれているのかと言うことを調べてみると、これは水道の蛇口で測定したときの塩素濃度が水道法という法律で決められているそうで、最低値は0.1(mg/L)だそうです。(上限は1(mg/L)です)

 これは1(L)すなわち牛乳パック1本分の中に0.1(mg)塩素が含まれているということで、0.1(mg)は1(g)の1000分の1で、かなり微量です。しかし利用している水源の状況によって、この塩素の含有量は変わってくると思います。

 ただ歴史的に見ると、塩素の入った水道水の普及により伝染病が激減しているというデータもあるようなので、塩素入りの水道水は駄目だと否定するわけにもいかないようです。



皮脂、角質との反応


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