ミネラルと角質、アトピーと空気

ミネラルと角質との反応(2011.7.26)

 ミネラルと言うのはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等のことのようですが、実際にこれらの物質が固体としてそのまま皮膚の上ににじみ出るとは思えません。

 つまり汗の水分の中に陽イオン(プラスの電気を持った原子)として溶けている状態で存在し、それが滲み出してくるのではと思われます。汗をなめるとしょっぱいのは、汗の中のナトリウムイオンを舌が感じている証拠だと思われます。

 そこで「ナトリウムイオン 角質」と入力してグーグルで検索すると、最初のページが大分県の温泉のページで、そこにナトリウムイオンは角質と結合し化学変化を起こすので、温泉では肌がぬるぬるすると書かれています。これは他の温泉でも同様のことが書かれています。

 乳酸に続いて、またもや角質が溶かされてしまいました。しかしそうなるといわゆるナトリウム泉と言われる温泉はアトピーに良くないように思えてしまいますがどうなんでしょうか?

 実は我が家の近くにも日帰り温泉施設があって、ここもナトリウム泉です。たまに利用していますが、湯に入るとたしかに皮膚表面が若干ぬるぬるします。ただアトピーが入浴によって悪化したという印象はありません。

 他にも伊豆や新潟方面に行って温泉を利用する機会が過去にありましたが、今あらためて思い返してみると、成分の濃い温泉は、入浴中は気持ちが良かったものの、風呂上りに妙に皮膚がカサカサして痒くなったことがあるなと思い出しました。

 他にも塩分を多量に含んだ、体が浮き上がるようなお風呂も試そうと思ったことがありましたが、ちょっと腕をつけただけで、皮膚がヒリヒリしたので諦めました。

 要するに温泉のナトリウム以外の成分や濃度、酸性、アルカリ性の強さ影響しているのではないかと思われます。また新たな課題が出てきました。
 
 それはそれとして、結局汗のミネラル成分(ナトリウム意外も含めて)が角質に作用すると、とうやら古い角質が溶けて、角質が薄くなるようですが、これだけでは痒みは感じないと言うのが今日の結論です。ではなぜ痒くなるのか?


アトピーと空気(2011.7.27)

 アトピーで痒くなる物質を、化学的な観点から探してみようということでいろいろ調べています。

 その結果尿素は保湿性を高めるので、アトピーには良さそうですが、乳酸やミネラル成分は、角質と反応して、その厚さを減らし、敏感な肌をより敏感にするということが分かってきました。

 しかし角質の厚さが薄くなっても、刺激がなければ痒くなりません。ではいったい何が原因で痒くなるのか。糖分を摂りすぎると体の内部から痒くなるということも少し前に調べました。

 しかし私は今現在料理を除いて、日常的に糖分はほとんど摂っていません。にも拘らず汗をかくと痒くなります。不思議です。

 また皮膚への刺激を考えて、衣服等も吸湿性の良い、裏地がさらさらしたものを着るようにしています。さらに言うと、現在一番ひどく痒みを感じるのは、肘の内側ですが、ここは衣服とは接触していません。

 とすると食べ物に含まれる分解し切れなかった糖分か、汗の中に含まれるその他の成分か、さらには空気に含まれる成分でしょうか。そこで空気についてちょっと調べてみました。

 空気の成分の大部分(98.5%)は窒素と酸素です。アルゴンもありますが、これは0.9%で、アルゴン自体はひじょうに安定した気体で、他の物質とほとんど化学反応を起こしません。従ってアトピーには関係ないと思います。

 アルゴンの次に多いのが二酸化炭素ですが、これは日常的に呼吸によって排出されている物質で、これも原因にはならないと思います。この四つの成分で、なんと99.996%をしめています。

 まあ微量でもアトピーは反応しますから、その他の物質で、特に環境汚染に関する物質は怪しそうには思えます。基本的には窒素酸化物か硫黄酸化物ということになりますが、これらは排気ガスに含まれています。

 従って、交通量の多いところと少ないところでアトピーの発生率が異なれば、これらの物質が関係しているといえるかもしれません。 ただどうやって調べればよいかが分かりません。



制汗剤とアトピー


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