海水浴場の水質と生活排水

海水浴場の水質検査(2011.8.1)

 南にいけばいくほど水道の水質がよくなるような気がすると書きました。これは実は関東から北に行っても感じていることです。

 我が家から北に向かうのは関越道を使うことが多いのですが、群馬や新潟では水がおいしく感じられ、特に最高なのは富山です。

 立山連峰からの伏流水
が富山平野のあちこちから湧き出ているみたいで、あちこちの水汲み場で水を汲みましたが、そのおいしさは格別です。

 それはそれとして、アトピーに水の影響は大きいということが一つ。もう一つは空気がきれいになるということが一つ。そして今日のテーマは潮風や海の水です。

 湘南海岸の海水成分と伊豆半島下田近辺の海水成分に違いがあるのか?ということです。これは調べるのが難しいですね。そこで思いついたのが海水浴場の水質検査結果。これを検索してみました。

 しかし海水浴場の水質検査の主体はどうやら大腸菌の個数で、それ以外に油膜の有無、化学的酸素要求量(COD)、透明度という項目があるだけで、細かい成分は表示されていません。

 しかも判定はこれらの項目の総合判定になっていますので、実際の数値はまったく分かりません。ただ一般的に私がよくいく平塚、大磯、小田原方面は昨年より水質が改善されているようです。

 同様に静岡県のページも見てみましたが、基準は同じです。結果を見ると判定としてAAとなっている海水浴場の割合が神奈川県よりやはり多いように見えます。

 また化学的酸素要求量ですが、これは海水中に存在している有機物の量をあらわす指標で、数字が大きいほど有機物が多い、すなわち水が汚れているといえます。ただこれも実際の数値がいくつであるかは公開されていません。

 いずれにしても海水が汚いと判定する指標の一つに有機物があることが分かりましたので、この有機物とはいったい何なのかを今度は調べてみようと思います。


海水中の有機物は生活排水(2011.8.2)

 海水に溶けている有機物とはいったいどんなものなのか、それは湘南海岸と伊豆の下田では成分比が異なるのか、さらにその物質とアトピーが関係するのかということに疑問を持ちました。

 これらについて調べようとネットで検索しているのですが、いっきに内容が難しくなり、なんだか大学の研究室の発表みたいなものがゾロゾロ出てきます。もしかするとこの辺りは研究者にとっても面白い分野なのかもしれません。

 ただ私としてはとりあえず海水中の有機物の実体を知りたいだけです。しかしナトリウムやカリウム等の塩類の組成は出ていますが、有機物は一般的な扱いで、どんなものが含まれているかは分かりませんでした。

 ただ海水中に元から存在する有機物は、海水中に生息している単細胞生物や藻類が代表的なもので、さらにこれらが光合成を行って有機化合物を作った後死滅分解し、その分解物も海水中に溶けていると考えて良さそうです。

 ですが、これらはもともと生命に関する物質なので、アトピーにはそれほど影響しないのではないかと考え、さらに湘南海岸の痒みと伊豆半島の海水の痒みを比較したとき、伊豆の方が軽減するとなると、これは要するに海に流れ込んでいる様々な生活排水が原因ではないかと思えるようになってきました。

 そこで、ちょっと観点を変えて、水質汚染と言われている物質にはどんなものがあって、それらの中で浄水場等で処理されず海の中に溶け込んで行くものがあるかどうかを調べてみようと思いました。

 そう思ってウィキペディアで水質汚染を調べてみたところ、それらは先ず大きく分けて生活排水と産業廃棄物に分けられ、さらに残念なことに原因の70%は生活排水であると書かれています。

 さらに生活排水の中の汚染物質のほとんどは台所から出され、油、醤油、米のとぎ汁等の比率が大きいみたいです。

 つまりここまできてようやく分かったのですが、海水の汚染で有機物として分類されているものの中に、油や醤油、米のとぎ汁等が含まれるわけです。



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