排気ガスを吸着するには

自動車の排ガス処理の方法(2011.8.26)

 前回の結論から、アトピー対策として大気中の窒素酸化物や硫黄酸化物を避ける方法がないか考えています。ただ相手は空気中に含まれているわずかな量の気体ですから、マスクをしたり通常の衣服で防護してもほとんど意味がありません。

 とすると、先ず第一候補として一番良いのは転地ですね。つまり居住場所や仕事場所を変えると言うことです。従来転地療法といわれているものです。

 まあしかし大多数の方は「それが出来ないから大変なんじゃないか」と言われると思います。私が小学校に入学した頃、住んでいたのは東京でしたが喘息がひどく、両親はあまりの発作のひどさに半年以上実家のある石川県に私を移住させました。

 その結果喘息は軽くなり、体も元気になりました。喘息は気管支のアレルギー反応アトピーは皮膚のアレルギー反応で、どちらも原理は似たようなものだと私は思っています。

 では転地できない場合どうするか。空気中に存在する窒素酸化物や硫黄酸化物を吸収するような物質はないのでしょうか?

 この点に関して考えていたら、そういえば発生源の自動車の中には、この排気ガスを浄化する装置が入っているんではないかと気が付きました。

 そう思って「窒素酸化物 吸着剤 自動車」と入力して検索してみたところ、道路上に二酸化チタンという物質をコーティングし、これを触媒として太陽光により窒素酸化物を硝酸カルシウムにする、というような記述があり、なるほどいろいろ考えられているんだなと思いました。

 しかし調べていくと特許に関する記述が多く、これらは最先端技術であって、窒素酸化物を効率良く除去できるような物質や方法があったらノーベル賞ものなのかもと思わされました。

 つまりなかなか良い方法がないから必死に工夫していると言うのが実情ではないでしょうか。なお自動車の排ガスは「三元触媒」と呼ばれる「プラチナ、パラジウム、ロジウム」を使用して、窒素酸化物を窒素と酸素に分解しているようです。

 ではこれを家庭でできないのかと思うのですが、記述に寄ればこの触媒には適切な温度管理(高温)が必要とのことで、家の中の窒素酸化物を分解すると言うわけにはいかないようです。


空気清浄機、ハイドロテクト(2011.8.27)

 排気ガスを吸着する物質そのものを考えるのは難しいので、それじゃもっと簡単に空気清浄機はどうだろうかと考えました。

 しかしいくつかの機種を見たのですが、基本的にはにおいや微粒子の除去であって、窒素酸化物には対応していないようです。

 ダイキンのホームページでは、若干軽減が期待できるみたいなことも書いてありましたが、これは窒素酸化物の臭いが減る程度のことで、窒素酸化物を分解するまでの機能を持っている空気清浄機はないようです。

 しかしいくつかのページを見ていたとき、昨日のブログに書いた二酸化チタンを利用したフイルムやコーティング剤がカー用品店に売られているという記述を見つけました。名前を「ハイドロテクト」と呼ぶそうです。

 カー用品売り場ですから、これは車の車内に貼るのかなと思いますが、家の南側の窓に貼れば効果が期待できそうだとも思えます。

 そこで「ハイドロテクト」という文字で検索してみると、これは有名な「TOTO」の製品であることが分かりました。またすでに住宅用として様々な製品が販売されているようです。

 しかし利用方法としては、窒素酸化物の除去ではなく、外壁の防護といった目的が多いようです。やはりそんな簡単に室内の窒素酸化物濃度を下げる方法はないみたいです。

 なおもう一つ。排ガスの吸着剤として「ゼオライト」という名前も出てきました。放射性物質の吸着でも話題になっています。

 これを室内に置けば多少吸着効果が期待できるかなと思い、製品化されているかどうか調べてみたのですが、似たような製品が山ほどありびっくりです。



空気清浄機


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