白色ワセリン、馬油とアトピー

白色ワセリンとアトピー(2011.8.30)

 私がいつも利用している医者は、生活習慣病やアレルギーについて関心を持っているようで、自身で朝食に果物ダイエットとかを行っているようです。

 それはそれとして、その医者が軽いアトピーの場合は「白色ワセリンがいいよ」と言って処方してくれたことがあります。実際今も私はそれを持っていて、症状が軽い場合は使っています。

 使ってみた感想ですが、暑いときはちょっとベタベタしますが、カサカサになった肌が滑らかになり、何かとこすれて感じる痒みが抑えられるような気がします。

 でこの「白色ワセリン」ですが、原料は石油です。石油はもともと植物等が長い年月の間に変性した結果出来たものですから相性は悪くないのかもしれません。実際アトピーに対する医薬品はもちろんのこと、リップクリーム等にも使われています。

 これを塗ることによりどんな効果が期待できるのかというと、これまで考えてきた大気中の排気ガス等の成分が直接肌に触れないと言うことが大きなメリットだと思います。

 またこのワセリンは単純に皮膚表面を滑らかにおおうだけで、皮膚そのものと反応したりすることがありませんので、これを塗って痒くなるということも少ないようです。要するに皮膚表面に薄いバリヤを作って、上皮を保護すると言うことです。

 空気清浄器と合わせて使えば、一層の効果が望めるのではないでしょうか。通常のアカギレや乾燥肌等にも利用できます。

 お医者さんで買えば安く買えると思いますが、通常のドラッグストアや通販で買うことも出来ます。

 アマゾンで調べてみましたが、なんだか付加価値をつけていろいろな種類のものが売られているようです。私はごく単純なもので充分だと思います。
 

馬油とアトピー(2011.8.31)

 空気中の排気ガス濃度を減らすことが難しいなら、それが直接皮膚に影響しないように、医者からも提案があった白色ワセリンを使ったらどうかと考え、昨日紹介しました。

 使い方ですが、バリア機能だけを考えるだけなら単に塗るだけでいいわけですが、保湿機能すなわち乾燥肌の改善まで考慮すると、先ずは皮膚そのものの表面の汚れを落とすということが大事かと思います。

 私自身の感じ方では、やはり風呂上がりに塗るのがもっとも効果的であるように思います。それもタオルで水分をとった直後が良いように思います。

 なお単純に保湿剤として検索すると、ものすごい数の商品が出てきます。どれが良いのか迷うところですが、アトピー患者の場合は、要するに化学薬品に対する過敏反応ですから、体に合うものと合わないものがあるようです。

 私の場合、以前アトピーに良いと聞いて、「馬油」(バーユ)というのを使っていたことがありますが、これは私にはいまいちでした。

 馬油とは文字通り馬の脂肪成分から不純物を取り除いて精製したもので、言ってみれば馬の脂肉の抽出物と言えます。含まれている個々の脂肪酸の成分比も人間に似ているので、使いやすいというのがウリです。

 また融点が低いので、皮膚に塗ることによって、体温がすぐにそれを溶かし皮膚組織内部に浸透しやすいそうです。

 ワセリンの場合は薄く塗ってバリアをはるイメージですが、馬油の場合は薄く塗って皮膚に浸透させるというイメージでしょうか。たしかに塗ってもすぐにべたつき感がなくなったと思います。

 ただ特に夏場の高温時、汗をかいていると汗と馬油が反応するのか、かえって痒くなったことがあります。

 風呂上がりに塗ればいいのですが、暑いときは塗った直後から汗が出るので、結局皮膚に染みこむはずの馬油が汗に押し出され、馬油の下に汗が入り込んで痒くなるというような印象を持ったので、今は使っていません。



ヒルドイド、ムヒ


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