ステロイド剤、抗アレルギー剤とアトピー

ステロイド剤とアトピー(2011.9.3)

 台風が近づき、湿気が多く、昨晩は寝苦しい夜を過ごしました。寝室の気温を見ると、28℃で湿度は80%。体中がベタベタする感じで寝られたもんではありません。しかも湿気が多いので、予想通り腕の肘の内側が痒くなっています。

 起きている時は、昨日も書いたように水をかけたりしていますが、夢うつつの時は知らないうちにかいてしまい、トイレに行くために起きたとき、血がにじみ出ていることを確認。あわてて「ムヒ」を塗り、ついでにエアコンをかけてようやく少し熟睡できました。

 しかし湿気は今日も強く感じます。痒みは夜ほどではありません。というわけで、現状は「ワセリン」や「ムヒ」を塗ることによって、なんとか小康状態を保っています。

 ではこれまで症状が進行した場合どのような薬剤を使ってきたのか。一時期連れから「紫雲軟膏」という赤い漢方系の軟膏を紹介されたことがあります。医師に聞いてみると処方できるとのことで、それをつけた時期もありましたが、この薬は私には合いませんでした。

 かえって痒くなるようにも感じられ、やはり薬の相性があるんだなと思います。もう一つ黄色い軟膏(正式名称が分かりません)を使ったこともあります。

 こちらは赤いものよりは良さそうでしたが、ワセリンやムヒの方がやはり使いやすい印象でしたので、今は使っていません。

 冬場に激しく症状が出た場合は、ステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン剤)の塗り薬か、いわゆるかゆみ止めの経口薬のどちらにするか、判断しなくてはならないときもありました。

 ステロイド剤として医者から処方された薬の名称は、記憶しているだけですが「リンデロン」「マイザー」などです。これらの薬の効果はものすごいですね。

 風呂上がりに患部に塗っておくと、翌日の朝にはきれいになっています。まるで魔法の薬です。使い始めるとあまりに便利なため、ついあちこちに塗ってしまいます。

 しかし実際には皮膚表面がきれいになるだけで、3〜4日するとまた痒くなってきます。ステロイド剤は症状がひどくなったときに使える便利な薬ですが、常時使用しているとやがて副作用が表れる薬なので、使用法に細かい注釈が必要な薬だと解釈しています。(しかし細かいことを説明してくれない医師が多いです)

 しかもアトピーそのものはこの薬では治りませんから、結局再発を繰り返します。そのことに気がついてから、この薬の使用量はなるべく減らし、体質改善に努めてきました。

 その結果、完治と言うところまでいっていませんが、夜むずがゆい程度で収まっているという事だと思います。

 
経口の痒み止めリザベンについて(2011.9.4)

 ステロイド剤以外で痒みを抑える薬はないのかというと、実はあります。アトピーは、最初はむずがゆい程度なのに、ついかいてしまい、皮膚が炎症を起こし、さらに痒くなるということを繰り返します。

 しかも一度痒みを意識すると、ほんの少しの痒みでも気になって仕方がなくなり、ついその場所をさすったりしてしまいます。

 アトピーの本では、痒いのを我慢してかかなければ、アトピーは自然に治る、というようなことを書いている人もいますが、そのような人は痒みを我慢する辛さを知らない人です。

 言葉上では痒いのを我慢するだけですが、本当に痒くなると、皮膚を1枚ベリベリっと引きはがしたくなるような衝動に襲われます。じっと我慢していると、それだけで筋肉が引きつるのが分かります。

 要するに我慢できないからかいてしまうわけです。そこでその痒みを薬で止めたらどうかというのが、かゆみ止めの経口剤です。

 私のかかりつけの医師も、私がステロイド剤を使いたがらないことを知っていて、症状がひどくなったときは、ステロイド剤と経口剤のどちらにするか、判断を私にある程度委ねてくれます。

 これまで私が利用したことのある経口剤は「リザベン」だったかと思います。副作用等を意識したことはありません。効き目はすごいです。

 それまで痒くてしょうがなかった場所でも、まったく痒くなりません。1週間ぐらい続ければ、炎症が治まるので痒みも沈静化します。

 その結果症状も改善されると言うことですが、アトピーがしつこい場合は、薬をやめるとまた痒くなってきます。つまりステロイド剤と同じで根本的な治療になっていないということです。



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