好転反応の区別ときっかけ

ストレスから解放され好転反応(2011.9.11)

 アトピーの転機は突然やってきました。しかしそれは後年その頃を振り返ってみて転機だと分かっただけで、当時は症状がますます悪化したと思っていました。

 その転機とは何か。それは職場の人事異動でした。今から振り返ってみると、その人事異動に至る前から、昨日書いたように自分を取り巻く環境の変化を目指し、いろいろ努力していましたので、その努力の成果が蓄積?されていたのだと思います。

 職場の異動で何が変わったのか?私は教員でしたが、先ず仕事分担で若い割りに責任ある仕事を押し付けられていたので、それが心理的負担になっていました。

 また当時は生徒急増期で、それに伴って新設校が増え、地の利の悪い私の勤務校は地盤沈下。様々な生徒が入学し、生徒指導上の問題行動で神経をすり減らすという日々が続いていました。つまりストレスの蓄積です。

 ところが新しく赴任した学校は、県下では落ち着いた学校で、生徒は学習意欲もあり、学校行事にも積極的に取り組むという、ある意味理想的な高校でした。

 この学校に赴任して数年後、体の変調が始まりました。ストレスが減り、体の中に蓄えられていたと思われる毒素が、一斉に吹き出したと思えるような現象です。

 痒みはこれまでと同様ですが、その程度がかなり激しいもので、当時はまた病状が悪化したんだと思い悩みました。症状は、ある時期突然特定の場所が痒くなり、それを対処療法で抑えていると、今度は違うところが痒くなるというもぐら叩き状態です。

 それが周期的にやってきます。つまり激烈な痒い時期。対処療法。しばらく落ち着く。再び別の場所で激烈な痒み。これの繰り返しです。

 アトピーから脱出できた方はすでに気が付いたと思いますが、これがアトピー特有の症状で、好転反応と呼ばれるものであると気が付いたのは、こういった症状が出始めてから数年後です。

  
アトピーの好転反応と症状悪化の区別(2011.9.12)

 アトピーの好転反応ですが、これがその好転反応だと確信を持って言える症状はありません。

 よく間違えられるのは、症状を抑えるために例えばステロイド剤を多量に使用し、見かけ上アトピーがなくなったように見えたので、薬をとめた瞬間、症状が一気に現れるというものです。これは薬のリバウンドと言われるもののようです。

 また、たまたま体に合わない、アトピーの出やすい食品や飲み物を大量に摂取したときも、同様の激しい反応を示すことがあります。

 しかしこれら二つの症状は一時的に激しく悪化するだけで、その後はもとのアトピー症状に戻ります。さらに両者の違いは、前者が薬の大量使用後の急激な使用停止。後者が食べ物、飲み物の大量摂取に起因すると言うことで二つを見分けます。

 いずれの場合は症状は強いと思われますが、どちらもその症状は比較的短期でおさまり、もとのアトピー状態に戻ります。

 次に好転反応ですが、これはもう想像がつくと思いますが、食べ物や飲み物の質を考え、自分の生活環境から出来るだけ反応物を除去し、その上でストレス等の抑制がなくなったときに現れ、こちらの症状は激しい上に、症状が治まるまでにかなりの期間(私の場合は数年間)かかります。

 なんでこんなことが起こるのか。これは私の考えですが、人間の体は、その中に取り込める毒物と言うか、生命維持に不都合な物質を取り込める量が決まっていて、それが多い人はアトピーになりにくく、少ない人はアトピーになりやすいという感触を持っています。

 その結果取り込める量が少ない人が、ある一定以上の体に不都合な物質を取り込んでしまうと、それが何らかの形で体外に押し出されるのではと思っています。

 押し出す方法は、普通は排泄物だと思いますが、その量が多いと排泄物だけではなく、体液すなわち汗の成分に混ざって排出されるのではと感じています。(だから汗をかくと痒くなる)

 当然取り込み量が多くなれば、排出量も増え、症状は悪化します。しかしそれを薬物で抑えれば、体内には許容量以上の不都合な物質が蓄積され、薬の抑制力がなくなった途端それが吹き出します。これが私流のリバウンドの解釈です。

 では好転反応とはどうゆうものか。すでに想像がつくと思いますが、私流のもう少し詳しい説明は明日に回したいと思います。



好転反応の原理


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