好転反応 第二期の症状

好転反応第二期は見栄えが問題(2011.9.15)

 激烈な痒みに悩まされながら1年ぐらい経過したと思います。胸や背中、腹が痒くなり、掻くと真っ赤になり、その火照り感がさらに掻痒感を誘発し、真っ赤になった皮膚の上から爪を立てて掻き、やがて角質の一部がはがれて血が滲み出すという繰り返しです。

 もうこれは一生この状態が続くのかと諦めかけた頃、痒い場所が徐々に移動していることを感じました。まず胸の赤みが引き始め、それは首のほうへ移動した感じになり、耳の下から首の辺りが痒くなるようになりました。

 また肩の痒みが引き始め、腕の肘の内側が痒くなってきました。さらに、腹や足の付け根の痒みが少しずつ消え、それが足の太ももの内側、ひざの裏側、足の甲に移りました。第二期の始まりです。

 もちろん痒みが移動したのではなく、単に痒い場所が変わっただけなのですが、それは体の中心部から徐々に体の周辺部に痒みが移動していくような感触でした。

 もし体内にある異物を体外に押し出す反応が好転反応であると考えることが出来るならば、これは要するに体の主要な臓器である、内臓部分に近いところに蓄えられていた異物が体の表面に出てきたのではないかと思えました。

 この内臓部分の異物が徐々に減少したため、体に余力が出来、次に周辺部の手足の筋肉等に蓄えられていた異物が、柔らかい皮膚の部分から押し出されてきたと考えれられます。

 しかし当時はそこまで考える余裕はありませんでした。本当に本当に日々わずかずつですが、胸や腹、背中の激烈な痒みが減少していき、それが周辺部に移っていった過程は、今になってもしかしたらこうゆう事だったんだと分かりますが、当時は痒みとの闘いで精一杯でした。

 さて手足に移った痒みですが、背中や胸ほどの激烈な痒みではありませんでした。ただ今度は、夏場など薄着をしたとき、目に見える部分が痒くなるので、職業柄神経を使いました。

 掻き壊したときなど体液がにじみ出て、長袖のYシャツの袖部分が汚れたり、ズボンのひざ部分に汚れが付着したり、靴下の甲の部分に体液がにじみ出たりしました。ひどい場合は包帯を巻いたり、一時期は靴下を極力はかず、サンダルで過ごしたこともあります。


皮膚表面が乾燥し、薄茶色に変色(2011.9.16)

 首や手足に移動した痒みは、最初の頃ほど激烈なものではありませんでしたが、やはり痒いです。水や氷で冷やしたり、ムヒをつけたり、症状が軽そうなときは馬油等のクリームをつけたりしました。

 そうやって半年ぐらいでしょうか。皮膚の質に変化が表れ始めました。これまでは赤くなって炎症を起こしたような皮膚で、その火照りで痒みが生じていました。また皮膚の状態は、どちらかといえば汗ばんだような状態で、湿り気を帯びていたと思います。

 ところがその皮膚の性質が徐々に乾燥したものに変化していきました。つまり痒くなって掻くのですが、その後赤みを帯びた炎症反応を経過した後、皮膚表面がぱりぱりした乾燥状態になります。

 皮膚の色も掻いた後は赤っぽくなっていますが、その後徐々に変色し薄茶色の薄皮のようなものが出来てきました。やがてその皮が乾燥してくると、あちこちにヒビのような裂け目が出来て、そこに爪をたててひっかくと、薄皮ごとサラサラ、ペリペリと剥けてきます。 (日焼けした後の皮のような状態ですが、もっと乾燥しています)

 この剥けるときの感触が何とも気持ちよく、一度その快感を覚えてしまうと、まだ完全に薄皮が出来上がっていないのに、ついその場所に手が伸び、知らず知らずのうちに薄皮をはがしています。

 薄皮がなくなった後は、いったんはきれいな真新しい角質が出来ていて、これでようやくアトピーは解消したかと思うこともありましたが、しばらくするとやはり赤っぽくなり、痒くなってきます。

 結局痒くなって掻き毟るサイクルの中に、少しだけ乾燥する時期が入り、その乾燥した皮膚が取れたとき、きれいな皮膚が若干作られていることが確認できるようになったということです。

 しかしこの皮膚が乾燥するにいたるサイクルがものすごく速かったです。朝赤っぽい皮膚が痒くなる。掻き毟って、その後薬をつける。(薬をつけてからだと、薬ごと掻き毟ってしまうので)夕方ぐらいになると皮膚がパリパリしてくる。

 その皮膚を気持ちよく掻きながら剥がす。きれいな皮膚が現れるものの、しばらくすると赤っぽくなって痒くなる。これの繰り返しです。 こんな状態がやはり半年ぐらい続いて、さらに第三段階へ進みました。(続きます)



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