天然水の効果?

体に染み渡る天然水(2011.9.27)

 富山県では、昨日の「穴の谷の霊水」以外に、水を汲みやすい場所として魚津駅前に水汲み場があります。ここは車で行って、その場でポリタンクを使って汲めますので便利です。 便利な分、効果が薄れるような印象もありますが、飲んだ感じは穴の谷霊水と同じです。

 また高岡駅から山の中に入った「瓜裂の清水」もいいです。ここは何の変哲もない道端に湧き出ている水ですが、地元の方が管理をしてくれているようです。

 道端に車を停めれば、すぐに水を汲むことができます。ひじょうに素朴な、いかにも庶民の水汲み場という感じです。味はもちろん、体にも良い印象です。

 まあ、富山県の涌水はどこにいっても、基本的に立山連峰の雪解け水が地中深くをじっくりと流れ、ろ過され湧き出たものですから、基本的な味はどこも同じです。

 富山県以外で、「あ〜、この水はうまい!体に良さそうだ」と感じたのは、北海道の羊蹄山麓にある「羊蹄のふきだし涌水」という場所です。

 埼玉からマイカーで延々東北道を北上し、函館、札幌観光をしたついでに寄りましたが、先ず水量の豊富さにびっくり。観光客の多さにもびっくり。そして水のおいしさにびっくりと、大変印象的な水汲み場でした。暑いさなかでしたが、水を汲みながら、夢中になってその水を飲んだ記憶があります。

 関東近郊では、関越自動車道の上り線にある「谷川岳の水」が比較的おいしいと思いますが、おいしいと思うだけで、残念ながらなんらかの効果があるという印象をもてません。(あくまで個人の感覚です)

 また静岡県の富士宮市にある、富士宮神社裏の水もおいしいとは思いますが、谷川岳同様の印象です。不思議なことに「おいしい」と「体にしみわたって、健康に良さそう」というのは、微妙に異なるような気がします。

 この辺りはたぶん化学的成分と、よく言われるのは水分子のクラスター(かたまり)の大きさの影響だと思いますが、体に染み渡るのはクラスターが小さいほど良いと言われているようなので、やはり高い山の下を、じわじわ流れるような水が体に良いのかなと思えます。

 
天然水、水道水、蒸留水、純水(2011.9.28)

 天然水はおいしいし体にも良さそうだという視点で書き進めていますが、であるならば、究極の水、すなわち純水は体に良いのかどうか調べてみました。

 先ず純水の定義ですが、基本的に水分子H2Oだけで出来ている液体というのを作るか、考えるわけです。通常の水とどこが違うかと言うと、通常の水は空気中に存在しているだけで、空気中の分子を取り込んで、溶液となっています。

 また通常の水、すなわち水道水には源流に含まれているミネラル成分も含まれています。そして、どうやらこのうちミネラル成分等を除去したものが蒸留水の定義になるようです。

 さらにこの蒸留水中に含まれる酸素や二酸化炭素を除去したものが純水と言われているものです。逆に天然水は人工的な浄水作用を経ていないものです。

 つまり
天然水:水分子+ミネラル+溶け込んだ空気中の成分
 
通常の水道水:水分子+浄水場で除去できなかったミネラルや有機物+溶け込んだ空気中の成分+塩素等の薬品

蒸留水:水分子+溶け込んだ空気中の成分

純水:水分子のみ

 と言う風に分類できるのかなと思っていますが、ではどの水が体に良いのかとなるとよくわかりません。

 ネットで書かれていることを総合すると、純水は水分子のみなので、他の物質を溶かす能力が大きくなり、それを口に含んだ瞬間、唾液が混ざるとか、胃腸に到達すると臓器の内壁と相互作用をするとか、細菌等が混ざりやすいのですぐにお腹をこわすとか、あまり体に良いと言う書き込みはありません。

 その点、蒸留水は体に良いと感じ、常に飲んでいる方もいるようですが、味はいわゆる味も素っ気もないものです。これは私も飲んでみたことがあります

 水道水は体に良いミネラル分と、体には不都合なミネラル分と塩素が入っているので、それが水道の味となっているわけですが、これがアトピー患者の体内でどのような振る舞いをするのかはよく分かりません。

 天然水は、様々なものが溶かし込まれていて、なおかつ地下深くで大きな圧力を受けながら流れ、それが湧き出てくるものですから、溶けているミネラルがアトピー患者の体内物質と有効な関係があればアトピーは軽減するでしょうし、不都合な化学反応を起こす場合は症状が悪化すると思われます。

 結局、天然水、水道水、蒸留水については、飲んでみて体に良さそうなものを探すしかないように思います。単純に天然水だから体に良いとは言えないような気がしてきました。相性と言っても良いのかもしれません。



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