アク抜き不要コンニャク

痒みの原因はコンニャク?(2011.12.1)

 ゴボウですが、調べれば調べるほど体に良いという記述が目立ち、アトピーにもゴボウが効くと書かれています。また主成分を見ても、確かにアトピーに引っ掛かるような物質は見あたりません。

 前回書いたアクの成分すら体によいとされているので、いったい何が原因かと考えるとさっぱり分からなくなってしまいます。

 元もとは豚汁に入れたわけですが、当然ゴボウ以外にも野菜をたくさん入れているので、その他の食品かもしれないなとも思えてきました。

 しかし使ったのは普通の野菜と焼き豆腐、豚肉、コンニャクぐらいです。野菜の残留農薬というのも考えられますが、そこまで疑うときりがありません。

 とすると・・・次に考えたのが、これも体によいとされるコンニャクです。スーパーで買ったものですが、外側のビニールには「あく抜き不要」と書かれています。

 ということは普通ならあく抜きが必要ということで、もしかしたらアクが充分に抜けていなかった?なんてことは考えられないだろうかと考えを勧めます。

 するとコンニャクそのものは植物繊維が豊富で、これまた体に良いという記述が多く見られますが、その原料であるコンニャクイモを手で触ると痒くなるという記述があります。

 この原因も調べてみると、これは里芋なんかもそうですが、成分の中にシュウ酸カルシウムというのがあって、この結晶が針状であるため、触るとチクチクした痒みを生じると言うことのようです。確かに里芋も私は手で直接触れません。

 ではこのシュウ酸カルシウムというのはコンニャクになった状態では存在していないのかというと、これが先人の知恵ですね。植物の灰汁で中和していたんだそうです。

 もちろん今は灰汁は使われず、水酸化カルシウムや炭酸ナトリウムが使われているそうです。でこの肺汁や水酸化カルシウムのことをアクと呼ぶようです。

 そこで水酸化ナトリウムそのものの使用量を減らしたものを「あく抜き不要」としたようで、と言うことはもしかするとアク抜き不要コンニャクの中には、まだシュウ酸カルシウムが残っている可能性があります。

 実際いくつかの料理サイトでは、アク抜き不要コンニャクでもアク抜き(茹でてから水にさらす)を勧めています。 なんか少し解決の糸口が見えてきたような気がします。



ゴボウとコンニャク


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