現代生活の中の原因物質

特定の生ビールがアトピーを悪化させます(2012.6.15)

 私のアトピーは、汗、特定のシャンプーや石鹸、さらに食べ物や飲物で悪化することが長い間の経験で少しずつ分かってきました。どのくらいの期間かというと中学生ぐらいから40代までですから、およそ20年近いです。

 この間私自身が理科の教員であり、専門は物理ですが、生物関係を教える機会もあり、自分自身の皮膚症状や免疫と言った項目についてもそれなりに勉強する機会がありました。

 そんな中で悪化の一歩をたどったアトピーですが、ある時、アトピーの患者数は最近どんどん増えている、というような統計を見て、「と言うことは昔はアトピー患者は少なかったんだ」と言うことに気がつきました。

 そう思って身の回りの生徒を見てみると、アレルギー体質の象徴である喘息患者も昔に比べて増えていますし、新たに入学してくる生徒の健康調査等を見ると、アトピーと書かれているものも結構見受けられます。

 もちろん医学の進歩で病名が的確に分かるようになったため患者数が増えたということもあると思いますが、それを考慮に入れても、さらに患者数は増えているように思います。

 であるならば、これは現代の生活の中にアトピーを誘発するような物質があり、それは過去にはあまり存在しなかったものに違いない、というように考えるようになりました。

 その具体的な物質は、大気中に含まれる物質かもしれませんし、水道水中かもしれません。飲食物もあり得ますし、シャンプーや石鹸、洗剤の類かもしれません。もちろんストレスと言った精神症状が原因かもしれません。

 いずれにしても昔はあまり存在していなくて、今存在するものの中で、自分は何によく反応しているのかを探し出す必要があるなと感じました。一方それまでに反応すると分かっていたシャンプーや石鹸はなるべく使用しないようにしました。

 そのような意識の変革を行ってから、これはひじょうに面倒でしたが、食事内容と痒みの関係を一覧表形式で記録しけました。これはたぶん2年弱やったと思います。

 そうやって記録を初めて見ると、やはりある特定の食物が痒みを誘発するように感じられました。ただ食事をして、すぐに痒みを感じる場合もあり、1日ぐらい経ってから痒みが表れるものもあるため、これが怪しい、という結論を得るのに時間がかかりました。

 そうやって得られたデータの中で、まず分かったのはアルコールです。特に生ビールは反応が早く、飲んで10分もすると足の膝の裏側が痒くなりました。しかもこれは特定の銘柄のビールで症状がはっきり出ました。

 そこでその銘柄のビールは一切飲まないことにしました。本当はその製法を聞きたかったのですが、ビールの製法はメーカーの丸秘事項に相当するようで、今もってよく分かりません。

 ただ、メーカー不明の生ビールをジョッキで飲んで痛烈な痒みを感じるときは、いちおうお店の方にメーカーを聞いたりしたのですが、常に同じメーカーでした。つまり自分で意識しなくても、特定のメーカーを体の痒みで識別できると言うことです。つくづく鋭敏な反応だなあと思ったことを覚えています。 



原因物質を推定


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