原因物質を特定した後は・・・

アトピーが軽快するには数年かかります(2012.6.17)

 アトピーの自分なりの原因物質が分かったら、それを避ければすぐに症状は好転。と考えましたが、実際にはなかなか厳しいものがあります。

 そもそもアトピーがすぐに改善しない理由は、体の中に一定量の異物を取りこんでしまったためであり、それがほとんどすべて排出されない限り、いわゆる治癒という状態にはならないのではないかと、私は思っています。

 つまり長年に渡ってアトピーの反応物質を徐々に体内に蓄積し、その蓄積量がある一定量を越えたとき、突如強い免疫反応が始まる(この辺りは花粉症と同じだと思っています)ということです。

 そこですぐにその原因物質に気がついて摂取をやめればいいのですが、食品や水、大気等含まれる物質の場合は、どれが原因物質なのかわかりずらいため、知らず知らずのうちにアトピー症状が出ていても、さらにその原因物質を取りこんでしまうのではないかと感じます。

 そうなってしまうと、体内に蓄積された量が増えていますから、それが原因物質だと分かって摂取をやめても、その原因物質を体外に排出するのに長い時間がかかるのだと思います。

 この間、その物質が排出される度に、皮膚表面では激しい痒みが生じるので、これを世間一般には好転反応と呼ぶこともあるようです。

 しかし今感じている自分の痒みが、アトピーの反応なのか、好転反応によるものなのかは区別がほとんど出来ません。

 後年になって自分の症状を振り返ってみたとき、ああそいういえばあのとき原因物質がなんとなく分かって、それを避けた結果、症状が一時的にひどくなったんだなあと思えれば、それが好転反応だと言うことで、今まさにその反応が起きているときは、区別が出来ません。

 それでも体内に原因となりそうな物質をなるべく入れないように努力している最中にそのような反応が起きるとすれば、それは好転反応と呼んでも良いのかもしれません。

 ただ残念なことに、この原因物質を体外に排出する期間、すなわち好転反応の期間は、私の感覚では数年かかるように思えますので、本当に長い目で治療をしないといけないなと感じます。

 特に、これは素人考えですが、ステロイドホルモン剤を使用すると短期的に良くなりますが、これは折角体外に出てきそうになっていた原因物質を押し戻すことになっているのではないかと感じています。

 つまり痒くなって激しく掻いたとき、その場所で血や体液がにじみ出たりしますが、この中に原因物質が含まれているのではないかという感触です。

 ですから妥協できる範囲でどんどん出してあげる、そしてもう一方でそれ以上原因物質となりそうなものを摂取しない、という心構えで数年間望む必要があるなと思っています。



アトピーの悪循環


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