トウモロコシの粒を柔らかくするために
亜硫酸水が使われています

コーンスターチには亜硫酸水が含まれている可能性があります(2012.7.16)

 コーンスターチ中の亜硫酸ですが、コーンスターチを製造するときに使われるようです。その工程は

@ コーンの粒からゴミを取り去りきれいにする。

A この粒を亜硫酸水につけ、粒を柔らかくする。亜硫酸水とはH2SO3のことです。

B 柔らかくなった粒を取りだし、細かくつぶして新たに水を加えます。

C 水の中に浮遊する胚芽を分離し、残ったものをさらにすりつぶしドロドロの状態にします。

D このドロドロの溶液の中からデンプンだけを取りだし、脱水乾燥したものがコーンスターチだそうです。

 ごく単純に行程をまとめただけですが、一番最初に使用された亜硫酸水は、濃度は薄まるものの最後まで残っている可能性が高いです。

 ただ最後の、脱水、乾燥過程で、脱水によりほとんどの亜硫酸水はなくなり、乾燥過程で亜硫酸ガスも気体として消失する可能性は高いと思います。

 しかしいくらコーンスターチがサラサラのパウダー状になったといっても、水分がまったく含まれていないと言うことはあり得ず、どんなに乾燥させても水分は残っていると思われます。そして水分が残っていれば微量の亜硫酸水も残っていると考えても良いように思います。

 ということで、コーンスターチにはわずかかもしれませんが、亜硫酸水が残っている可能性があるということまで私は納得できました。

 次にではこの亜硫酸水はアトピーを引き起こす原因になり得るのかと言うことですが、調べ初めてすぐわかったのは、いわゆるワインの中にも酸化防止剤としてこの物質が入れられていると言うことです。

 もちろんコーンスターチの場合はごく微量、ワインの場合は法的規制があるので、これも当然微量しか含まれていないはずです。ただ問題は私のような化学物質に対して敏感な体質の人間にとっては、ごく微量の物質が結構激しい反応を引き起こす場合があると言うことです。

 しかも亜硫酸水が酸化されて酸素を取りこめば、強酸である硫酸H2SO4になりますし、揮発すれば気管支にとって猛毒の亜硫酸ガスSO2になります。

 これが体内に入ったら、どうなるのか?残念ながら現在の私の知識ではこれ以上の追究は難しいと感じました。ただこの亜硫酸が体内に入ると、肝臓で特定の分解反応が起こり、それには酵素が関係していることまでは分かりました。

 アトピーを感じない人は、この酵素の働きが強く、すぐに分解することが出来るようですが、もしアトピー患者にこの酵素が不足していたら、亜硫酸水は血流に乗って全身に運ばれることになり、そこで本来必要な物質から酸素を奪って硫酸になったりする可能性があり、その場合は皮膚に炎症等の反応が起きてもおかしくないなとは感じました。

 しかし上記の内容はあくまで私の個人的な感覚であって、学問的な裏付けがある訳ではありません。ただこれまでアトピーでは散々悩まされてきましたから、疑わしいものは避けるしかない、という気持ちは徹底していますので、今後は前回調べたビールの成分についても配慮しながら暑い夏を乗り切ろうと思います。



トウモロコシの質


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