日本はどんなトウモロコシを
どこから輸入しているか

トウモロコシの質について(2012.7.17)

 コーンスターチには、場合によってはわずかながら亜硫酸水が残っている可能性があり、その亜硫酸水を代謝するための酵素が体内で少ない場合等があると、これが血液中に出まわりアトピーを引き起こすかもしれない、という可能性を書きました。

 ただこの可能性はあくまで私の調べた範囲による、私の考えであって学問的裏付けはありません。しかしながら先日も書き出したビールの成分の一覧表を見ると、痒くなりにくいビールは、やはり米、コーンスターチ、コーングリッツが含まれていないものが多いので、例え亜硫酸水が原因ではなかったとしても、やはり米かコーンスターチ、コーングリッツがアトピーに何らかの影響を及ぼすことは間違いなさそうです。これは経験的な裏付けがあります。

 というわけで次はビール内の米がどのようなものなのかということを調べようと思ったのですが、その前にコーンスターチを調べている過程で、トウモロコシの栽培そのものに問題はないのかという疑問を持つようになりました。

 そもそもビールに入っているトウモロコシはどこで作られたものか。どんな品種なのか。どこで加工されて、どうやって日本に運ばれているのか。最近よく聞く遺伝子組み換えトウモロコシは使われているのか。疑問がいろいろ出てきます。

 というわけで今度はトウモロコシ本体について調べてみることにしました。先ずは生産地ですが、世界のトウモロコシ生産量を見るとアメリカがダントツです。およそ世界の40%はアメリカ産です。

 第2位は南米かメキシコあたりかと思っていたら、なんと中国です。20%を生産しています。続いてEU諸国全体で7%。ブラジルが6%。以下アルゼンチンやメキシコとなり、私のイメージと合いますが、ともかく中国にはびっくりです。

 一方輸入量はどうなのかというと、流通しているトウモロコシを最も多く輸入している国は何と日本です。世界各国の全輸入量の17%だそうです。第2位がメキシコの10%。メキシコは自国での生産量も多いのに輸入しているわけで、その用途が広いのかなと想像しています。

 次に日本はどこの国からトウモロコシを輸入しているのかを見てみると、総輸入量の88.8%がアメリカだそうで、以下アルゼンチン5.5%、ブラジル4.0%で、残りは1.7%となります。要するにほとんどをアメリカ大陸から輸入していると言うことです。

 さらにそれではこのトウモロコシを何に使っているのか。世界的には家畜の飼料用が64%、次がコーンスターチやコーン油等の製造で32%、食用はわずか4%だそうです。(ウィキペディアの記載より)

 というわけで、日本は消費するトウモロコシの大部分をアメリカから輸入し、そこからコーンスターチ等を製造し、ビールに混ぜているという結論が得られました。

 なおアメリカでは遺伝子組み換えトウモロコシの栽培も増えているようですが、キリンとサッポロのホームページでは、そのようなトウモロコシは現在使用していないと言うことでした。アサヒビールでは探し方が悪いのか確認できませんでした。

 いずれにしても遺伝子組み換えについては一応なしとして考えて良さそうです。後は農薬や防腐剤の問題ですが、正直なところ、疑えばきりがないようにも思えます。ただ明らかに、コーンやスターチが入っていない方がアトピーの症状が軽くなるという感覚がありますから、クドクド言わずに避ければいいじゃないか、と言うのが最も単純な結論になりそうです。



症状悪化と好転反応


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