症状悪化で好転反応を思い出しました

アトピー症状が悪化(2012.7.18)

 関東地方は遂に梅雨明け。数日前より猛暑が襲っています。そのためアトピーは一気に悪化。ビールの銘柄が云々と言っている段階を一気に越してしまいました。

 私の場合、ともかく暑くて湿気の多い状態で汗をかくと、それが即座に反応してムズムズしてきます。最初の内は冷水をかけたり、ムヒをつけたりして凌いでいるのですが、その時期を越してしまうと痒みが全身に広がり、あちこちが赤くなってきます。

 薬以外の対処方法では、涼しいところに行くのが一番です。エアコンの効いた部屋にいればそれほど痒みは感じないのですが、一日中部屋の中に閉じこもっているわけにもいかず、どうもこの時期は苦手です。

 それでも以前に比べると症状は軽くなりました。以前はこの時期になると痒くてたまらず、他のことに集中できなくなったりしましたが、今はこうやってブログを書くことも出来ます。

 以前は掻きすぎて、血が出て、衣類やシーツを汚すことも多かったのですが、最近はそこまでには至りません。水で冷やしたり、涼しい場所に避難したりすることも一因ですが、症状そのものが軽くなったのは間違いないと思います。

 以前も書きましたが、この症状そのものが軽くなったのは40代半ばです。食生活の見直しを意識し、たまたまストレスの少ない職場に異動になったことがきっかけで、40代前半はかなり激しい好転反応に悩まされましたが、それ以後急速に症状が治まってきた感じがします。

 ただしアトピーが免疫系の過剰反応であることを考えると、年齢と共に免疫系も少しずつ衰えていきますから、そのせいで過剰反応が収まったという見方も出来ます。

 しかし40代前半の症状はそれまでの単なる痒みとはちょっと違った激烈なものでしたから、あれはやはり体内に蓄積してしまったアトピーに関係する物質が一気に皮膚から放出したのではと言う印象をぬぐえません。

 つまりストレスが減少し、食べ物に気をつけたことにより、体内にため込まれたアトピーの原因物質が、いっきに体全体から放出されたというイメージがあるからです。

 当然原因物質が放出される訳ですから、それに伴う痒みも激烈で、体に震えが来るほどの痒みも感じました。掻けば掻くほど痒くなると言う不思議な悪循環も経験しています。

 掻くということは一種の快感だと思っていますが、血が出ているのに痒くなると言うのは辛いです。水で冷やしても5分後には火照った感じがして痒くなってきます。

 ステロイドホルモン剤を塗れば症状が緩和することは分かっていましたが、上記のように、これは体内のアトピー関連物質の一時的な放出による好転反応だという思いがあったので、ホルモン剤を塗って痒みを閉じこめるのは良くないという印象を持っていました。

 掻いたときににじみ出る少量の体液や血液の中にそういった原因物質が含まれているのだろうと思い、それをなるべく水で洗い流すと言うことを繰り返していました。

 しかし辛い作業です。仕事にも一時期支障が出ました。修学旅行の引率で新幹線に乗っているとき、猛烈な痒みに襲われ、一人トイレに閉じこもって足の膝のウラを掻きむしっていたこともあります。皮膚がボロボロ落ちるのがよく分かり、我ながら情けない思いをしました。

 好転反応は大変辛いので、ついついホルモン剤に頼る人も多いと思いますが、個人的にはかゆみ止めの内服薬程度でとめておくのが良いのではないかと思っています。



左手首へのアトピー


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