アトピーは気温の影響も大きい?

ハワイに滞在して思うこと(2012.8.12)

 昨日帰国しました。滞在中あちこちの観光地に徒歩で出向く事が多かったので、日本にいるよりウォーキング効果は大きかったと思います。

 加えて海で遊んだりしましたので(泳ぐのは下手ですが、海の中を歩くだけでも運動になるといいますから)、これも体に良かったと思います。

 アトピーはホノルル空港に着いた直後から、痒みをほとんど感じなくなり、数日後には赤みが消え、掻き壊したところはかさぶたが出来ていました。

 その後滞在中は特に悪化することもなく、ほとんど忘れていました。しかし成田空港に着いて、機外に出た瞬間、そのサウナのような湿度にたじろぎ、空港の外でリムジンを待っている頃には肘の内側についた汗のあたりが徐々にむず痒くなってきます。

 更に半ズボンにするとちょうど裾が触れるあたりの両太ももの外側がムズムズしてきます。やはり大気中の何らかの成分と汗が反応しているとしか思えません。

 そうかあ、やっぱり湿度の影響が大きいのかなあと思いつつ、それじゃどのくらいハワイと東京の湿度は違うんだろうかと調べてみると、・・・・・!びっくりです。

 数字上ではほとんど湿度は東京と変わりません。しかしながらハワイに滞在していると空気はさわやか、熱帯特有の太陽でジリジリ肌は焼かれますが、木陰は涼しく、汗もあっと言う間に引いていきます。

 あえていうと、ワイキキ近辺は1年中北の山から乾いた風が吹き降りてくるので、それがさわやかに感じられるのかもしれません。(雲が山の斜面にぶつかり雨を降らすので、山を越えると湿気がなくなります)

 事実ワイキキにいるとき風がそよ風程度になってしまうことがありますが、その時は日本のような暑さを感じます。

 こうやって考えをまとめながら書いていて、「あっそう言えば」と思いついたことがもう一つありました。それは気温です。

 我が家が生活している埼玉は、最高気温が37度、夜も28度ぐらいから下がらないことがありますが、ワイキキでは、この夏もそうですが、最高温が30度ぐらい。最低温は24度前後で、気温そのものが低いため、湿度が同じ程度でも、そこに山からの風が吹き下ろせばさわやかに感じるのかもしれません。

 実際40〜50年ぐらい前、私は東京に住んでいましたが、真夏の暑い日でも気温は30数度で、夕方には涼しい風が吹いていたことを覚えています。だから昔の人は、夕涼みが可能だったんですね。

 ところが今の東京や埼玉は気温そのものが当時に比べて高いです。夕方になっても大気はじっとりと重苦しくたれ込めている感じで、さわやかさはまったくありません。

 ハワイでもワイキキはエアコンをがんがん使っていますからヒートアイランドとなり、日本と同じように気温が上昇しても良さそうなのもですが、エアコンの熱は貿易風で太平洋上に吹き払われているのだと思います。

 ということは汗が乾かない理由は、気温が高いため発汗量が多いことであり、さらにさわやかな風が吹かないので、なかなかそれが蒸発しないということになります。そしてそれがアトピー悪化の主たる原因であるように思えてきました。



アトピーと湿度


アトピー(2)の目次へ


表紙に戻る