アトピーは免疫が働いている証拠

アトピーを敵視しない(2012.7.20)

 連日の猛暑が一段落。昨日夕方ぐらいから急に冷たい北風が吹き始め、気温は一気に降下。

 これまでエアコンのお世話になって寝ていたいたのですが、昨晩は窓を開けて寝ると寒いくらいでした。そのせいかアトピー症状も一気に緩和。赤くなっていた炎症部分も落ち着いています。

 ちなみにアトピーは痒くて不快なもので、原因はいわゆる免疫の過剰反応であるというのが一般的な見方だと思います。

 しかし、アトピー患者となり50年以上もその症状と付き合っていると、免疫系が元気に働いてくれているからアトピーになるのであって、免疫系が弱ってきたらアトピーも感じなくなるのかもと思っています。

 と言うことはアトピーの症状が何もしていないのに改善されたということがあったら、ウラを返すと免疫として働く様々な体内の防衛反応が弱ってきたという指標になり、それは簡単に言えば風邪が治りにくいとか、風邪をひきやすい、という症状につながるのかなとも思っています。

 要するにものは考えようだ、ということを言いたいわけですが、アトピーは免疫系の過剰反応だから、生体として良くない反応だととらえる人もいると思います。

 しかし、私は過去に日本人が暮らしてきた環境と現在の環境があまりに違うため、その違いを体が敏感に察知し、自分の体にとっては良くないと思える大気汚染や食品中の添加物等を感知し、それをなんとか皮膚を通して排出しようとしているのではないかという感覚を持っています。

 つまり過剰反応ではなく、異物を探知する正常な反応であるということです。本来こういった異物は尿や便と一緒になって排出されるわけですが、それが余りに多いとそれだけでは追いつかなくなり、汗と一緒に排出するというメカニズムが働くのかなと思っています。

 この感覚に医学的根拠はまったくありませんので、あくまで私個人の感覚です。ただ、たとえばこれまで調べてきたように特定のビールを飲むと症状がひどくなる、という原因は亜硝酸かもしれないとかきましたが、もし亜硝酸なら、それは本来体内にため込んではいけない物質で、上に書いたように尿か便で排出しなければいけないはずです。

 ところが飲み過ぎた場合、これを尿や便だけでは排出しきれず、残ったものが暑いときに一気に汗となって皮膚から排出されるため痒くなるというように考えると辻褄が合います。

 であるならば、胃腸のはたらきや肝臓の解毒作用がしっかりしていれば、異物は便や尿で排泄されることが多くなり、もしかするとアトピーの症状も緩和するかなとも思えますので、野菜食を中心にした胃腸に良い食べ物を摂ることも大事かなと言う、一般的なアトピー体質改善方法にも一致します。

 いずれにしてもアトピーは悪いものと敵視するのではなく、体の防衛反応が正常またはちょっと過剰に働き、体内の異物を排出しようとしているんだと考えれば、強い痒みも、これは体の内部をきれいにしている作用だと考えを転換できるはずです。

 子供の時はこういった考えは分からないと思うので、痒みが激しければ辛くなり泣き叫ぶこともあると思いますが、思春期以降、道理が分かるようになったら、こういった視点でアトピーを解説するのも一つの方法だと私は思っています。

 ただ幸い?にも私の息子には喘息やアトピーの激しい症状は出ていません。息子の気質を見ていると、私の父親の遺伝子が働いているように見えます。

 私自身の気質も両親には似ていないところがあって、アトピーや喘息症状は母方の父、すなわち祖父と似ているように思います。私同様酒好きで、田舎で生活していたにもかかわらず喘息症状を持っていたようです。遺伝もまた不思議な現象です



アトピーは軽快、食事は?


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