アトピーにステロイド剤を塗り続けると効果的?(2013.6.13)
「アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイド薬で湿疹を抑えた後も薬を塗り続けた方が、重症化を防ぐ効果が高い」と書かれていて、これではほぼ永遠に塗り薬を使い続けることになってしまいます。
ただ、無料では読めない後半の記事では、ステロイド薬は 医師からの指導を守ってきちんと塗れば重い副作用は出ないので、予防の意味も込めて少量を使い続けると言う意味のようです。
というわけで、これで症状が治まる事もあると思いますが、果たしてそれが根本的な解決になるのかと言う部分で疑問を感じます。問題点を列挙すると
@ ステロイド薬は劇的な効果を発揮するが副作用が生じる恐れがある
A 劇的な効果を発揮するので、それに頼りすぎる可能性がある
B ステロイド薬は炎症や痒みを抑えることは出来ますが、アトピーそのものを治しているわけではない
C ステロイド薬の長期使用を行うことは、要するに時が解決するのを待っているだけ
というような問題点を感じます。確かに医師の指示によって使用量を抑えて、適切に治療を続ければ見かけの症状は悪化しないようにも思えますが、正直なところ使用量をコントロールするということが、ひじょうに難しいように感じます。
私が過去に経験した皮膚科によっても、まったく注意もせずに「自由に使ってください」という人もいましたし、「厳格に使用量を守ってください」と怖い顔で言う人もいました。
それから考えると、症状や個人の反応度の違いもありますから、適切な使用量というのは定義がひじょうに難しいような気がします。
ステロイド薬を嫌うこと自体がおかしい、という人もいると思いますが、私自身、この薬を使って皮膚の一部がテカテカに光ってしまうような不安を覚える経験もしましたし、結局症状を抑えているだけで、使用をやめれば再び痒みがぶり返すということを何回も繰り返した末、やはり体質改善しかないという当たり前の結論に至りました。
そうゆう意味から考えると、今回の記事はちょっと安易すぎるのでと感じます。しかも後半は読めない、となると、ステロイド薬を販売するための宣伝ではないかとすら思えてしまうのが残念です。