皮膚のバリヤー機能に関係

アトピー緩和の物質が発見される?(2013.9.17)

 テレビを見ていたら、「アトピー性皮膚炎を緩和する物質が見つかった」というニュースをやっていました。

 放映された方の皮膚の症状はかつての私とまったく同じ。かつてはもしかしたら私の方がひどかったかもと思いつつ、説明を聞いてみると、アトピーの患者は皮膚のバリヤー機能が弱いようで、このバリヤー機能を高める物質が見つかったというニュースです。

 バリヤー機能を高めることが出来れば、外的な要因で皮膚が荒れそうになっても、その物質が防波堤になって食い止めることができるという訳ですが、アトピー患者はこのバリヤー機能を高める物質が少ないようです。

 そこでその物質を増加させるような働きをもつ物質を人工的に加えてあげれば皮膚が強化され、アトピーになりにくいと言う原理です。

 アトピーを発症する家系のマウスで行われた実験の映像も出ていて、強化物質を与えたマウスには、バリヤー機能緒を持つフィラグリンという物質が大量に生産され、見かけはまったく正常なのに、もう一方の与えられなかったマウスの皮膚は赤くなっているのがよく分かります。

 確かにこの物質を投与することによって、皮膚が強化されれば、アトピー症状は軽減しそうなので、画期的かなと思われます。

 しかし何故アトピー患者はバリヤー機能が弱いのか、または何故体内でフィラグリンという物質を大量に生産することが出来ないのか。これが分かるともっと良いのになあと思います。

 自分自身の経験から考えると、肉食から魚や野菜食に変わっていった頃、アトピーも軽減しましたので、食生活が根本的な原因ではないかという疑いを持っています。

 足りない物質を補充して治療するというのは、画期的なことだと思いますし歓迎できますが、何故足りないのかということが分からないと、補充したことによって別の部分にしわ寄せが表れる可能性もありそうです。



バナナと乾燥肌


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