いずれ日本にも飛来すると思われます

深刻な中国の大気汚染(2013.2.1)

 中国の大気汚染が深刻になっていると言う報道が連日行われています。確かにテレビでその映像を見ると、すべての景色が霞んでいて、「こりゃあかなりひどいな」という様子がよく分かります。

 報道の姿勢は「だから中国は駄目なんだ」というようなニュアンスを含んでいるようにも感じますが、日本でもかつて自動車の排気ガスで数々の喘息患者を引き起こしていますから、中国だけを揶揄するのもおかしな話です。

 とはいうものの、その汚染物質の一部は、風に乗って日本にも来ることが予想されているようで、対岸の火事だと思って、あまりのんびり構えているわけにもいきません。

 そもそもこの汚染の原因になっている直径2.5μm以下の粒子状物質とはいったい何かと言うことですが、基本的にはガソリン、軽油に含まれる硫黄成分のようで、中国ではこの硫黄成分を欧米並みの基準で除去しないものを販売、利用していることが原因になっているようです。

 つまり工場や車でガソリンを燃やせば燃やすほど、大気中にこういった物質がばらまかれるわけで、それが風に乗って飛散すれば、濃度は薄くなるわけですが、風がなければ停滞して今のような状態になるというこことです。

 しかし風があって飛散するということは、問題になっている北京近郊ではありがたい現象だと思いますが、周辺地域や中国を取り巻く国にとっては脅威です。

 そもそもこの微小粒子状物質ですが、PM2.5という名前が付いています。理由は直径が2.5μm以下の物質だということですが、μmというのは1mmの1000分の1の単位ですから、直径が0.0025mmだということです。

 池の中によくいる、単細胞生物の代表選手であるゾウリムシ君は、長さが200μmです。ですからこれの100分の1の大きさです。ゾウリムシ君は、水の中にいるとき、人間の目ではかろうじて見えるぐらいの大きさですが、当然このPM2.5は見えません。

 さらに言うと、細胞の中にあるエネルギー機関であるミトコンドリアの大きさが0.5から2μmと言われていますから、それより一回り大きいだけです。

 人間の目には見えないとはいうものの、光が透過するわけではありませんから、濃度が大きくなればテレビの映像のような視界不良が生じます。

 成分は基本的に二酸化硫黄だと思われますが、化学の実験等で発生させる際も相当神経を使います。気体発生後、何らかの形で漏れでた気体を少しでも吸い込むと、激しく咳き込みます

 私の場合はもともと喘息持ちなので、この気体の発生実験は出来るだけやらないようにしていますし、発生後はすぐに排煙装置内に入れてしまいます。それでもわずかに教室内にその気体が漂っていると、気管支に異常を感じます。

 中国の実態はそれをはるかに上回っていると思われますので、子ども達の肺や気管支への影響は深刻だと思いますが、それがここ数日中に日本にも流れてくるみたいですから、肺や気管の弱い人は、対策を考えないといけないかもしれません。

 とはいっても相手がやたら小さいので困ります。中国でもマスクをしている人が多く見られますが、今アマゾンで調べたら3μmのブドウ状球菌のろ過率が97〜98%というマスクがありました。これぐらいじゃないと太刀打ちできないような気がします。
 
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