水産物や農作物も心配です

中国の地下水で作られた食品は?(2013.2.27)

 中国の地下水汚染は深刻な事がよく分かりました。当然ながら地下水を汲み上げてそのまま飲料水にするのはもってのほかと言うことになりますが、では煮沸すればいいのかというと、煮沸すれば気体になりやすい成分は揮発すると思いますが、そうでない物質は溶けたままで、しかも水分が蒸発した分濃度は濃くなりそうです。

 旅行者はそういったことに充分注意して、いわゆる生水の類は氷等も含めて極力避けないといけないんだろうなと思います。

 ただそれは中国に旅行する方の問題です。では国内にいれば中国の地下水汚染は関係ないのかと考えて、まさかそういった地下水を使って養殖等をした水産物が輸入されていることはないだろうなと疑問を持ちました。

 またそういった水を使って、作物に灌水をしていたとして、それを輸入している実態はないのか、ということも気になります。

 ちょっと真面目に考えてみればすぐ分かることですが、例えば先頃絶滅危惧種に指定されたウナギ。中国からの輸入物は国産に較べて安いです。またひと頃問題になったこともあって、安全性には気をつけているというのがメーカーの言葉です。

 しかし例えばウナギの養殖池の水はどこから持ってきているのか。雨水なのか地下水なのか我々には分かりません。ペットボトル等に入っているミネラルウォーターのようなものを大量に購入して養殖池の水にするというのはおよそあり得ないことのように思います。

 ということは雨や川、更には足りなければ地下水と言うことになりそうです。結果的に製品として出来上がったウナギの体内には、汚染する物質は含まれていないからこそ輸入されているのだと思いますが、がん村が存在すると言うことは、基準値以下の汚染物質が含まれている可能性はゼロではないような気がします。

 同様に、畑には雨が降るわけですが、その雨は酸性雨になっていないのか?またPM2.5等は含まれていないのかどうかが気になります。雨が降らなければ地下水を汲み上げて灌水でしょうか?

 野菜についても、最終的には検査が行われ、例え汚染物質が含まれていたとしても、それが基準値に満たない濃度であれば輸入可となります。

 ということは、スーパーに行って「安い!」と思って手に取った魚介類や野菜の中に、それが中国産なら、わずかに汚染物質が含まれている可能性を否定できないなと私は思っています。

 もちろんそういった汚染物質がゼロであるような作物は、国内の物であっても存在しないような気もしますが、リスクは少しでも避ける、と言うのがアレルギー持ちの私の考え方ですから、今回のがん村の報道によって、一層中国産の食べ物には気をつけないといけないなと思うようになりました。

 ただし様々な外食産業では、コスト面を考えるとそういった食材を使わざるを得ない面もあると思います。ということは好むと好まざる二関わらず、こういった食材を我々は日常的に食べている可能性があります。 

 日本にアメリカナイズされた洋食が導入されたのが、約40〜50年でしょうか?アレルギー体質が増えている原因の一つとして食生活が考えられています。

 この先50年後、今度は体内に蓄積された化学物質の影響が顕著に表れてくるような気がします。


黄砂


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