単純計算で今月末は何人に?

鳥インフルエンザの増え方(2013.4.15)


 心配な中国の鳥インフエルエンザの話題です。すでにニュースになっていますが、北京市でも感染者が見つかりました。

 私自身のこのブログの第891回を見ると、日付が4月5日で、この時の感染者数が11人。亡くなられた方が4名。昨日14日は北京で感染者が一人発見され、この時の感染者数が49人。

 ところが今日になって最新情報を見ると感染者数は60人に増加。亡くなられた方も2名増えて13人。広域に拡大していると言うことと、人から人への感染はなさそうだ、という二つの結論から導き出されることは、鳥そのものがあちこちでインフルエンザウイルスに感染していると言うことです。

 10日間で感染者数が11人から60人に増えたわけですから、1日に5人ぐらいずつ増えている計算になります。今後単純計算でそのまま直線的に増えていけば今月末には130人ぐらいになります。

 しかし、これは時間と患者数が比例する考えた場合であって、実際の感染者数は二次関数的に増えるのではないかとも思えます。というのも感染というのは平面上に拡がっていくからです。と

 ということは仮に4月の初めを起点にして、5日に11人、15日に60人と考え、二次関数の方程式に代入すると、このまま有効な手を打てずに感染が拡大を続けた場合、今月末には感染者数が200人を越す可能性があります。

 当然ながら中国当局も鳥の殺処分を必死に行っているのだと思いますが、食い止めることが出来るのか?今はニワトリやハト、ウズラといった鳥類が感染している事が分かっていますが、これが渡り鳥になれば、人から人への感染がなくても、渡り鳥によって全世界に拡大する可能性があります。

 先日書いたようにタミフルやリレンザと言った抗ウイルス剤が効くという朗報もありますが、一方で亡くなられた方がいるという現実もあります。

 私自身はウォーキングを兼ねて、河川敷に出かけて野鳥の写真を撮影したりしています。もちろん手で触れることはありませんが、その中にH7N9型のウイルスをもっている鳥がいるかもしれないと考えると、これはかなりおおごとだなと感じます。

 ニュースのニュアンスを見ていると、どうも鳥自体には低毒性なので、鳥を扱う業者さんも、まさか目の前にいる鳥が感染しているとは思えなかったのだと思います。

 ということは見た目によって危険性を認識できないと言うことであり、それがますます感染の拡大を招くのではと思えます。

 さてどうなるのか。しばらくは感染者数の推移を毎日見ていかないといけないなと感じていますが、今日はまた亡くなられた方が一人増え、感染者数は64人に増えています。


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