日本への中国からの薬は個人輸入?

中国で偽薬の販売業者が摘発、逮捕(2013.5.20)


 今日の朝、NHKのワールドニュースを見ていたら、中国で偽薬が販売され、それを服用した人が被害を受けたというニュースが報道されていました。

 白血病かなんかの治療薬として売られていた物で、飲み続けたら手が紫色になった。調べたらデンプンだったというものですが、デンプンの過剰摂取で紫色になるのかなという疑問を先ず感じました。

 紫色に注目すると、これは中学校あたりの理科実験でも行われているヨウ素デンプン反応の事かなと思われます。しかし皮膚が紫色になるためには、そこにヨウ素も存在しなくてはならず、そんなことはあり得ないように思います。

 この薬を飲んだ方が大量に海藻を食べていたのかなとも思えますが、通常皮膚の色が紫色になると言った場合は、内出血であるとも思われます。しかしデンプンの食べ過ぎで血管から内出血するのかどうか?私にはまったく分かりません。

 ただ中国でこういった偽の薬が販売されているということは事実のようで、実際に上記の報道では、販売に携わった関係者が中国当局に多数逮捕されています。

 若干報道に偏りがあるのかもしれませんが、中国に関する食べ物や大気、水等の報道を聞いていると、「売れるならどんなものでも売って金を儲けよう」という、モラルの欠如した拝金主義を感じてしまいます。

 実際に中国で生活している方の大多数は、そんな悪賢いようなことをする人たちではないと思うのですが、報道でそういった悪い部分だけを取り上げていると、それが中国全体のイメージになってしまいます。

 とはいうものの、問題は薬です。中国から衣料品が輸入されていることは知っていますが、薬は輸入されていないのか?その薬の安全性はどの程度確保されているのか?

 もともとは東洋医学で有名な中国医療の世界ですから、家族が難病等になり、日本の医療では解決できそうもないと考えたら、あらゆる可能性を試したくなるのは心情として理解できます。

 というわけで中国からの輸入薬品の実態を調べたかったのですがよく分かりません。ネットで検索すると、ほとんどが個人輸入に関するページでした。その中で厚労省の「医薬品の個人輸入について」というページがありましたので紹介しておきます。個人輸入に関する基本的な注意事項が書かれています。

 要するに、禁止されていない薬物を自分で使う分なら輸入するのは問題なさそうですが、販売は許可がないと出来ないと言うことです。

 当然ながら、自分で勝手に輸入して、自分で服用して健康被害を受けてもそれは自己責任と言うことになるわけですが、偽薬が横行している可能性があるという現状を考えると、薬の輸入は控えた方がいいんだろうなというのが私の感想です。


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