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PM2.5と黄砂の混合で発ガン性アップ(2014.3.28)


 PM2.5と黄砂を混合することによって発ガン性物質が発生するという金沢大学の研究はやっぱりそうかとがっくりする思いです。 NHKのニュースですが、人類は大気汚染と温暖化で滅亡するのではないかという危惧すら覚えます。

 研究に寄れば、『「窒素酸化物」とPM2.5に必ず含まれる「PAH」が入った容器に黄砂を入れて拡散させる実験を行ったところ、NPAHに変化することが分かった』ということです。

 発生したNPAHと言う物質は、PAHよりも肺ガン等を引き起こすリスクが100倍以上高いと聞くと、例えガンでなくても、私のような喘息患者に与える影響は大きいように思います。

 これだけではちょっと分かりにくいので、先ず窒素酸化物について改めて調べると、基本的には窒素と酸素の化合物ですが、手元にある高校生用の化学資料によると、その化合の仕方によって6種類ぐらいあることが分かります。

 これらの物質の発生源は自動車が最も多いようです。当然ながら政府はその対策として自動車の排ガス規制を行っているわけですが、ガソリンや軽油を使った自動車を運転する限り、僅かでも発生せざるを得ないと思われます。

 特にNO2は化学の実験でも銅に硝酸を混ぜて発生させることがありますが、有毒な気体でちょっとでも吸い込むと激しくむせます。

 次に「PAH」という物質を調べてみました。PAHというのは多環芳香族炭化水素の略号であり、これに窒素酸化物が化合するとNPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)と呼ばれる物資になるようです。

 要するに有機化学特有の六角形のベンゼン環がいくつか結合したものがPAHであり、そのベンゼン環の周辺に窒素酸化物が化合したものがNPAHと呼ばれると言うことのようです。

 両者は発電所や工場、暖房施設、自動車、ごみ焼却場、タバコなどから発生する物質であると、NHKの記事の元になったと思われる「能登半島から見た東アジアの大気汚染」というページに詳しく書かれています。

 対策ですが、現状ではPM2.5を通さないマスクを付けるしかなさそうですが、どうも息苦しそうですし、心許ない気もします。しかも記事にあるとおり、発生源は中国である確率が高そうですから、タバコの副流煙で喘息やガンになったりするようなもんだなと思えます。

 マスクはもちろんですが、やはり最後は家庭内で使える空気清浄器の購入しか方法がなさそうです。ただ相手が小さいので、ひと頃は空気清浄器では除去できないというコメントが多かったように思います。

 調べてみると今はPM2.5対応の機種が出ているようです。しかし音とかデザインとか使用電力とかは分かりますが、本当にPM2.5を除去しているのかと言うことになると判断が難しいです。

 PM2.5濃度測定器がないと客観的な判断が出来ないようにも思います。これも調べてみました。一応最低価格5万円ぐらいで売られていますが、聞いたことのない会社なので、今度は精度が気になります。


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