遺伝子組み換え大豆の成長時に「グリフォサート」という成分を持つ「ラウンドアップ」という除草剤が使われ、その使用量が徐々に増えているため、規制値の値を増やしているということを昨日書きました。
ということは、現在輸入されている遺伝子組み換え大豆には残留農薬が存在しているという証拠にもなります。
ではその農薬を含んだ食物を人間が摂取した場合どのような影響があるのか、と言うのが問題です。そもそもこの除草剤が効力を発揮するのは、その薬剤がアミノ酸合成を阻害するからだと言うことですが、人体もアミノ酸で出来ているわけですから、何らかの影響があってもおかしくないなと思えます。
そこで「グリフォサート 人体」という語句で検索してみると、「安全衛生情報センター」というページを発見。
どうやら厚労省の下部機関のようなので、このページを拾い読みしてみました。すると「危険有害性情報」という項目内に「重篤な目の損傷」「生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い」「眠気及びめまいのおそれ」等々恐ろしげな事が書かれていて、「安全対策」は「保護眼鏡着用」とか「粉じん、蒸気を吸入しない」などと注意書きがあります。
(ただしこれらは薬剤を散布する場合の注意だと思います)
下の方にはウサギやラットを用いた毒性実験のデータも出ていますが、何らかの症状があったというものとなかったというものがありますので、人間に対してどうなのかということはよく分かりません。
ただ危険有害性情報を見る限り、直接薬剤が手に付いたり目に入ったりしなければ安全であるということのなのかもしれません。実際そうであるからこそ、ホームセンター等で除草剤として売られているのだと思います。
しかしTPPで規制が緩和されると、これらの農薬が作物に付着している状態で輸入され、それをそのまま摂取するという話しになり、これは要するに農薬を食べると言うことになりますから、やはり心配になります。
ただ農薬については、ラウンドアップだけが問題ではなく、除草剤という草を枯らす役目を持っているような薬剤すべてをひっくるめて、私はそれらが付着しているような野菜は出来るだけ避けたいなと思っています。
そう思っているからこそ、自宅近くで無農薬で家庭菜園を作っているわけです。しかしだいぶ寒くなってきたにもかかわらず、折角植えたキャベツの葉っぱはモンシロチョウの幼虫が繁殖し、悲惨なことになっています。
お隣の畑のキャベツは全く問題ないので、たぶん市販の薬剤を少し使っているのだと思います。長い目で見てどちらがよいのか。湯豆腐に白菜を入れたら青虫が浮いてくる、なんてのが嫌な人はやはり除草剤や殺虫剤を散布した野菜を買うしかないのだと思います。