コチニール色素を
消費者庁が注意喚起(2012.5.16)

 赤色の着色料「コチニール」でアレルギーが起きる恐れがあると消費者庁が注意を呼びかけるニュースが今日の朝刊に出ていました。

 消費者庁によれば、加工食品や飲料、化粧品等に使われているコチニール色素が呼吸困難などの急性アレルギー反応を起こす可能性があるということです。

 コチニール色素とは中南米に生息するエンジムシ(カイガラムシ)のから抽出される色素のことですが、この虫はウィキペディアで見ると、カメムシ目に分類されている昆虫です。

 こういったカイガラムシの仲間は多数いるみたいで、日本でも確認されています。ただ色素として利用されているのは上記のコチニールカイガラムシと呼ばれている虫で、ウチワサボテンに寄生しているそうです。

 この虫の体から抽出された色素が「コチニール色素」と呼ばれているもので、虫を乾燥させてから抽出するそうです。要するに虫の体液だと考えればいいわけですが、そう思えばあまり顔なんかに塗りたくるのは嫌だし、当然食べるのも控えると思います。

 化学式はC22H20O13であらわされますが、数字の多さを見ても分かるように、かなり複雑な構造の分子です。
 
 もともとは染料として使われていたようですが、安全試験を経て食品や化粧品にも使われるようになりました。現在は清涼飲料水、アルコール飲料、菓子類、かまぼこ等の着色に使われていると書かれています。

 ウィキペディアニはすでにアレルギーについての記述も書かれていますが、呼吸困難等の事例が知られているそうです。ただコチニール色素そのものが原因ではなく、抽出過程での混入物の可能性が指摘されています。

 関連記事を調べていたら、スタバではこの色素を使った清涼飲料水を段階的に中止する方針になったようです。 ということは現在スタバでこの手の赤っぽい清涼飲料水を飲むと、その中にこの色素が入っている可能性があると言うことです。

 コチニール色素については、多数の方がすでにブログ等でアレルギー症状の有無について書かれています。ただし「事例があった」という風に書かれているだけで、「自分がそうなった」と書いてある物はなさそうです。

 早速冷蔵庫の中にある赤っぽい食べ物を見てみたのですが、幸か不幸かコチニールの文字は見あたりませんでした。我が家の場合は私がアレルギー体質で、アトピー持ちですから、食品を買うときは添加物の有無を必ず確認しています。

 かつてコチニールと記載された食品も何回か見たことがありますが、「あ〜虫からの抽出液だな」と思い、購入を控えています。アレルギー持ちはいろいろと食べ物に神経を使うことが多いです。

 その意味では家庭菜園から穫れた野菜が一番と言うことになりそうです。


表紙に戻る 食べ物と健康 野菜の栄養価