養殖サーモンの危険性(2012.6.9)

 スーパーに出回っている食材について、いちいち調べだしたらきりがないなあと思いつつも、やはりアトピーや喘息で悩まされてきた私は、出来れば少しでも添加物の類は避けたいなと考えています。

 というわけで昨日の続きです。サーモンの養殖方法について調べようと思い、「サーモン 養殖」という検索語句を入力してみると、やはりというか、思った通りというかその危険性を指摘したページがいきなりズラズラっと出てきました。

 単に養殖方法を調べようと思っただけなのに、危険性を指摘するページが上位表示されると言うことは、それだけこの点に関心を持って調べている人が多いんだなと感じました。

 というわけで、養殖物はどこの国から輸入されているかを調べてみました。するとノルウエー、スコットランド、カナダ、チリ、オーストラリア、ニュージーランドあたりから輸入されていることが分かりました。

 名称もいろいろあるようですが、スーパーでよく見かけるのは「キングサーモン」「サーモントラウト」「アトランティックサーモン」などです。

 問題はこういった場所で行われる養殖の方法ですが、「チリ南部におけるサケ・マス養殖に関する調査報告」という、アジア太平洋資料センター・水産資源研究会というところから報告されている文書が、比較的分かりやすいように感じました。

 全文は24ページありますが、問題点として指摘しているのは、海水汚染、飼料の問題、抗生物質・殺虫剤の使用等です。

 特に抗生物質・殺虫剤の使用については、どんな養殖であっても、より大きな魚を効率的にたくさん育てるという観点から避けることは出来ないように思えます。

 この点について、2011年1月10日に「Medical News Today」というサイトで、「Wild Salmon Is Healthier Than Farmed」(野生のサーモンは養殖サーモンより健康的:私の勝手な訳です)という報告がなされています。

 この報告では、水質汚染や水中の病原体への対応、色を鮮やかにするための色素を飼料に混ぜる等の問題が指摘されています。 

 こういった問題により、魚体の汚染度は野生のサーモンに比べると10倍ぐらい汚染されているという研究結果になったようで、その結果を考慮すると、こういった養殖のサーモンを食べるのは、年に数回以下にすべきであると指摘しています。

 高タンパク飼料や抗生物質のことは多分そうだろうなあと思っていましたが、色を付けるための染料となる物質が飼料にふくまれている事までは知りませんでした。確かに妙に美しい色をしているなとは感じていました。

 というわけで、やはりサケの類は天然物を選んだ方が良さそうです。ちなみに養殖サーモンを私は食べたことがありませんが、たぶんマグロのトロのように脂っこいおいしさを感じるのではと予想しています。

 そう思えるわけは、高タンパクの飼料を与えると、養殖ハマチのような脂っこい身になるからです。相模湾で釣った天然のワカシと養殖のハマチの切り身では、明らかに味が異なります。天然物はさっぱりした脂、養殖物は過去に食べたことがあるものはすべてネットリした脂を感じます。 


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