キンチョールの成分はピレスロイド

殺虫剤の人体への影響(2012.6.27)

 前回からの続きですが、我が家にも一応殺虫剤があります。ゴキブリ君が天井あたりにへばりついているときは、丸めた新聞紙が届きませんし、下手に追っかけると羽ばたいたりするので、そうゆう時だけ殺虫剤をかけます。

 何を使っているかというと大日本除虫菊製薬のキンチョールです。注意書きには、当たり前ですが「人体に向けて噴射するな」とか「吸入するな」と書かれています。要するに人体にとっても有害な成分が含まれているということだと思います。

 ではどんな成分なのか。あらためて成分を確認してみました。しかし字が小さくて見づらいです。通常の眼鏡をはずして、目を近づけてとなんとか読むことが出来ました。だいぶ老眼が進んでいます。

 で成分ですが、ピレスロイド(d−T80ーフタルスリン、d−T80ーレスメトリン)という記載があります。正直なところまったくどんな薬物なのか分かりません。

 そこで会社のホームページを見て、そこに書かれていた「ピレスロイド」についての説明文を読んでみました。

 すると先ずこの会社の名前になった除虫菊のことが書かれていて、この植物の花に含まれる物質が天然の殺虫剤成分のようで、これをピレトリンと呼ぶそうです。

 除虫菊はそこら辺に咲いている、白い花びらで真ん中が黄色くなった花で、ありふれた植物のように見えます。昔は栽培していたこともあったらしいです。

 ピレスロイドは、この除虫菊に含まれるピレトリンに似た化合物であると書かれています。またこの薬物にはすぐれた特徴があるとして4点書かれています。

 一つは速効性、次が忌避(近づかない)、さらに追い出し効果(こんな薬剤をかけられたら飛び出てくるのは当たり前のような気もしますが)、最後に安全性が高いと書かれています。

 どうして安全性が高いのかというと、虫に対してはその神経を麻痺させる効果があるようですが、ほ乳類(人)の場合は、体内ですみやかに分解代謝されてしまうそうです。

 しかし、だから安全だ、と言うことではないと思います。代謝が早い、ということは、体内で代謝反応が起きると言うことであり、それは体が勝手に毒物として認識していると言うことだと思います。

 だからこそ、直接人体に向かって噴霧するなとか、吸い込むなという注意書き存在するわけで、もしまったく問題がないなら、こんな注意書きは書かないように思います。

 個人的にはやはり神経を麻痺させる毒物であるという部分に注目したいです。 もう少しピレスロイド系について調べることが必要なようです。


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