1日にトマトを2個またはトマトジュース1杯

トマトジュースは肥満解消に効果有り?(2012.10.17)

 「トマトジュース息長く」という記事が今日の毎日新聞に出ていました。東日本大震災前の水準比で2倍程度の売り上げだそうです。どうやら中高年の健康志向でトマトを見直す動きがあるみたいです。

 きっかけは今年の2月に「トマトに中性脂肪を減らす働きがあるせいぶんを発見した」と京都大等の研究グループが発表したからだそうですが、すでに半年以上経っていますが、いまだにそのときの盛り上がりが続いているみたいです。

 そこであらためて京都大学の記事を読んでみると、トマトの中で健康によいとされる成分は「カロテン」(赤い色素ですね)と「リコペン」だそうですが、それ以外に「13−OXOーODA」という物質が発見されたと言うことのようです。

 で、この物質を肥満・糖尿病モデルであるマウスに使ったところ、高脂肪食でも血中及び肝臓中の中性脂肪量の上昇を抑制した、という結果が得られ、これが肥満に悩む中高年に受け入れられた、ということのようです。

 そこで先ず「リコペン」について調べてみると、これもカロテンと同じような赤い色素であることが分かりました。また抗酸化性もそなえているということです。

 これは要するに体内で起きる余分な酸化反応(酸素と化合する反応)を抑える働きがあるということで、ガンや血管障害、心臓疾患の防止に役立つというわけです。

 一方先ほどの13-oxo-ODAですが、化学式はC18H30O3と書かれる物質で、その構造は妙に細長い恰好をしています。

 ウィキペディアによれば、毎食時にトマト2個、またはコップ一杯分のトマトジュースを飲むと、脂肪増加を抑える効果があると書かれています。

 現在体が肥満状態で、脂肪の多い食事が好きな人には朗報かもしれませんが、数字を見るとこれはかなりの量ですね。毎食トマト2個またはトマトジュース 200mLは量の点でも値段の点でも結構負担が大きいように思います。

 このブームの影響か天候不順の影響かは分かりませんが、最近スーパーのトマトの値段は1個50〜100円ぐらいするようにも思えます。

 ジュースだと1缶100円ぐらい。三食飲んだら300円。タバコよりは安いかもしれませんが、一ヶ月1万円近く。それでも健康の値段に較べれば安い?

 ちなみに今年も我が家は家庭菜園でトマトを作りました。標準サイズのものと、中玉トマトと言われているもので、今年は猛暑で雨が少なかったせいか、大変美味しいトマトがたくさん出来ました。

 特に中玉トマトは鈴なりになって、いくつかは配りましたが、大変美味しいという評価をもらいました。その味を覚えているせいか、スーパーのトマトは色は赤いものの、いまいちおいしさに欠けるなと感じてしまいます。

 そんな中で、比較的美味しいなと思えるのが、カクテルトマトとかフルーツトマト、またはミディトマトと書かれている直径3cmぐらいのトマトです。8個ぐらい入って400円。1個50円。やっぱり高いです。

 しかし夏が終わり、旬のトマトはすでに終了。トマトは夏に食べるものという感覚があるのですが、上記のような薬効があると聞くと、やはりトマトジュースは便利なのかもしれません。 


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