お金がなければ食生活も片寄ります

企業の内部留保は国民の健康にも影響(2013.2.16)


 今日買い物ついでにラジオを聞いていたら、阿部総理が財界に対して、利益の出た企業は極力給料を上げるようにと言う要請を行ったというニュースが紹介され、昨今の企業は儲けが出てもそれを内部留保としてため込むだけで給料に反映していないから、手取り賃金がどんどん落ち込んでいるという解説をしていました。

 このことは前回の衆議院選で、共産党が解説していた内容とまったく同じだなと感じたのですが、どうも昨今の企業は来たるべく大不況?に備えているのか、それともどこまでため込んでも安心できないのか、利益が出ても配当や社員に還元されていないように思えます。

 ニュースの解説でも言っていましたが、この10年で下落した物価はたかだか3%ぐらいなのに、給料は10%も落ちている。だから若い人たちの暮らしが良くならず、先の展望も見えないため、どうしても買い控えの傾向が強まる。

 結果的に買い控えるから物価がじわりと下がる。下がると儲けが出ないから企業は焦って更に人件費を削る。これの繰り返しで、そんな生活で日本の人口が増えるとは到底思えません。

 なんか経済論議でこのブログと関係ない内容かと思われる方もいるかもしれませんが、手取りがどんどん減る中で、デジタルテレビの購入やアイフォンダなんだという購買意欲をかき立てるようなコマーシャルはふんだんに流れますから、勢い削られるのは食費かなと感じます。

 食費が削られて、肉食からある意味健全な野菜食に移行できればいいのですが、たまにスーパーに行くと分かりますが、今や野菜も凄く高いです。 そして安いものは農薬等に不安が残るようなものだったりします。

 輸入肉の方がはるかに安いのではとすら思えます。魚も高いです。刺身なんか我が家は滅多に買わなくなりました。目刺しや干物です。

 我が家の場合は自炊ですからそれでもまだ家庭菜園の野菜等を使って何とかバランスの良い食事になるように努力していますが、お金がない、食費を削る、昼食代は300円以内、というように考えていくと、勢い牛丼や立ち食いソバ、コンビニのおにぎり、ラーメン屋さんでラーメンセット等々、かなり片寄った食事にならざるを得ないような気がします。

 20代、30代の若い内はそれでも臓器がしっかりしていますから、それなりの健康を保てると思いますが、やがて40代、50代になったとき、そういった食事の積み重ねの影響がじわりじわりと出てくるような気もします。

 そうなると当然医療費が嵩むでしょうから、ますます家計が圧迫され、心理的にも辛い毎日になってしまいそうです。

 諸悪の根元がどこにあるのかは分かりませんが、極端な内部留保の積み重ねは、結果的に人材不足を招き、企業は自分で自分の首を絞めているような気もします。

 一番気の毒なのはパートや派遣で働いている人たちだろうな思っています。3月を目前にして鉄道の人身事故のニュースが多くなっているような気もします。気のせいだと良いのですが・・・。 

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