野菜屑で有機肥料を作っていますが・・・

ゴキ君の出現とクズ野菜(2013.6.3)

 台所から出たクズ野菜で有機肥料を作ろうと思い、密閉した容器に入れ、発酵させるボカシを加えています。しばらくして蓋を開けると、ちょっと酸っぱいような臭いがしてきますが、これで肥料の完成。後はこれを家庭菜園の畑に埋めればいいだけです。

 実際にやってみると効果は絶大。この肥料を入れた場所と入れなかった場所で野菜の出来がかなり異なります。なるほど凄いもんだなあと野菜の生命力や土の力に感心しています。

 それはそれで大変良いのですが、台所でクズ野菜を一時的に保管したりしているせいでしょうか、最近になって暖かくなってきたせいか、例のゴキ君が出没するようになりました。

 パッと見ると、チャバネ君が多いようですが、先日仕掛けたゴキブリホイホイには大きめのクロ君も入っていました。こう書くとゴキ君だらけの台所に思えるかもしれませんが、そんなことはないです。一ヶ月仕掛けて1匹はいるかどうかですね。

 しかしやはり姿を見かけると不愉快ですし、第一衛生上気持ちが悪いことも確かです。また調べてみると各種の食中毒関係の雑菌を媒介するようで、やはり食べ物の近くにウロウロしてもらいたくないなと思えます。

 とはいうものの食中毒の原因はゴキ君より普段からの手洗いやまな板の洗浄、食器洗いの影響も大きいでしょうし、そもそも腐敗しそうな食物を食べてしまったと言うことも確率的には大きいように思います。

 以前も書きましたが、スーパーで売られている物はかなり鮮度が良くなり、当たり前ですが腐敗しているものはほとんどないと断言しても良いかと思います。(腐敗防止の食品添加物の影響もあるかもしれません)

 ところがそのおかげで、腐った食品、腐敗した食品の臭いというものに鈍感になった人も増えているように思います。冷蔵庫に残してしまった食品を食べるかどうか迷うとき、最近は賞味期限や消費期限の日付を見て判断し、見た目や臭いで判断する機会は減っているように思います。

 余談ですが私は理科教員なので、化学を教えることもあり、硫化水素の臭いを「腐った卵の臭い」と言って教えていますが(教科書に書いてあるので)、実は卵が腐った臭いなんて、今の時代は誰も知らないような気がします。(私は一時期田舎にいて、そこで鶏が庭を動き回っていて、いわゆる腐った卵の臭いを経験しています。とんでもない臭いです)

 つまり硫化水素が腐った卵の臭いなのではなく、腐った卵の臭いは硫化水素の臭いに似ていると言うことなのだと思います。

 まあというわけで、便利な世の中になり、食べ物の鮮度について自己判断する必要性が徐々になくなったのは良いことのようにも思いますが、一方でそういった判断基準が明示されていない食べ物を食べるときに危険性を察知できないという弊害も生じているような気がします。

 それはそれとして、最初に戻ってゴキ君です。台所の三角コーナーに入っているゴミの量とゴキ君の出現率は比例関係にあるような気がします。と言うことは三角コーナーの食べ物のクズは、その日の内に処分というのが、ゴキ君防止の最初の方法でしょうか。(つい面倒になって放置してしまいます)


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