節約指向の高まりで
安い食品を買う人も多いのですが・・・

安売り食品には訳がある?(2013.7.21)

 アトピー持ちなので日頃から食材選択には気をつけているつもりですが、ここのところ週刊誌等で中国の危険な食べ物とか、回転寿司の食材偽装といったテーマが扱われ、ちょっと読んでみると「ありゃりゃ、これで本当に大丈夫かな?」という気がしてきました。

 もちろん食材を買うときは産地と消費期限の年月日を確認していますが、回転寿司のような食材の場合、どのような魚が実際に使われているのかと言うことはほとんど分かりません。

 だから危険だと言うつもりはありませんが、安いものにはそれなりの理由があると考えると、そうそう寿司ばかり食べるわけにはいかないなあと思えます。

 ではスーパーの食材はどうなのか?こちらは実際にその魚の外見を見ることが出来ますので、名前とは違う食材が売られていることはないはずですが、切り身の場合はよく分からないことも事実です。

 以前オレンジ色にテカテカ輝いた養殖サーモンの事を調べて、あの色は魚の餌に特定の物質を混ぜることによって生じさせているんだと言うことが分かり、いわゆる養殖サーモンはまったく購入しなくなりました。

 もちろん安全性は確保されているのだと思いますが、無理に食べる必要はないだろ言うという判断です。

 同様に過去の海釣り経験で、養殖ハマチには、高タンパク質の餌か、病気の防止のための抗生物質か、狭い場所で養殖されているせいか、時々背骨が曲がった奇形のハマチが出てしまうことを知っています。

 それやこれやで、基本的に養殖物はどんなものでもなるべく避けたいなと思っているのですが、では養殖でなければ問題ないかというと、回転寿司の話題を持ち出すまでもなく、鮮度保持のためにいくつか化学物質が加えられていることがあります。

 私はアジの干物が好きで、それ以外にサンマやカマス、エボダイといったものもよく食べます。これらはほとんど天然物の魚が原料になっていると思われますが、成分表示のなかに必ずと言って良いほど「酸化防止剤」が含まれています。

 この「酸化防止剤」とはいったい何か。用途としては空気中の酸素が食材中の成分と反応して、食材の中に酸化物が出来てしまうことを防ぐ役目を持っているのだと思いますが、調べてみるとビタミンCである事が分かりました。

 しかしビタミンCといっても、レモン果汁がかかっているわけではなく、どうやらその本体は「アスコルビン酸」という工場で作られた化学物質のようです。

 しかし、この物質は「ビタミンCを補給する薬」としても使われていて、万が一干物等に含まれている量が多くても、それらは尿と共に排出されるようで、人体にほとんど影響はなさそうです。

 というわけで、酸化防止剤だけならまあとりあえず問題なかろうと言う結論に達したのですが、それ以外にPH調整剤というのが入っている場合もあり、これについては若干問題有りという指摘を調べている過程で見つけることが出来ました。

 さらに言うとパックされていない、スーパーの特売なんかで売られている干物の場合、こういった添加物の表示はまったくありません。この辺の国の指導はどうなっているのかよく分かりませんが、私はこういった食材は買ったことがありません。


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