安い食材から良質の食材へ

食に対する意識の変化え(2013.9.13)

 ここのところ何となく不調だった体調が、ようやく元に戻ってきたように感じています。主たる症状は胃腸症状ですが、一人分の食事をしても、特に胃がもたれるようなことはなくなりました。ただまだちょっと腸の方は元気がないみたいです。

 私が体調不良で早期退職をしたのは今から3年半前の57歳の時でした。それ以前の54歳の時、ほとんど病気をしなかった妻が突然、それまで聞いたことのない悪性リンパ腫という病気で長期入院。2年間闘病生活を送り、私が56歳の時他界。

 その後1年フルタイムの仕事を続けましたが、それまでの緊張の糸が切れたのか、仕事と家事の両立が難しく感じられるようになり、自律神経失調症症状が出てきて、フルタイムの仕事継続を断念。

 結局54歳の、妻の長期入院の頃から今日までおよそ6年半、専業主夫となり、家事を行っています。といっても息子が一人だけで、妻の入院時にはあすでに中学生になっていましたから、子育てで苦労したと言うことは、あまりないように思っています。

 むしろ苦労したのはやはり経済面と食事です。先々の生活を考えると、なるべく節約をしないといけないと思い、フルタイム時の考え方から、早期退職後は少しずつ食事面の内容を変えて来ました。

 最初の頃は、簡単にできるおかずということで、刺身盛り合わせを買ったりすることが多かったのですが、今は煮魚や干物が増えています。家庭菜園で作った野菜を利用する機会も増え、コストダウンに役立っています。

 しかも時の経過と共に、私は徐々に少食になってきたなあという意識があります。54歳の頃は、レストランでは大盛りを食べてもまだ胃に余裕があるなと言う感覚を持っていましたが、最近は通常の一人前でちょうど良い感じです。

 そう考えると、当初は経済的な面を重視して、ともかく安いもの、量があるもの、簡単にできるものという選択肢で、スーパーの商品を買っていましたが、最近は多少割高であっても、良質なものを少量食べればいいのかなという考えに変わってきました。

 500円で肉を買うのに100g148円ぐらいの細切れ肉を340gぐらい買うのではなく、198円のロース肉を250g買った方が良いかなという考え方です。

 また安売りスーパーで売られている物は、もちろんしっかりした商品も含まれているとは思いますが、何らかの安くなった理由があるはずです。

 現段階では、それが生産工程でによるものなのか人件費なのかは、スーパー独自の努力なのか、客寄せのための価格設定なのか、購入者には分かりませんが、もし生産工程に何らかの理由があって安くなっているとすれば、それは商品の質が下がっているということになります。

 早期退職をして最初に考えたのは、将来の家計ですが、2番目に考えたのが私自身の健康です。まだ大学生である息子のためにも、健康な生活を維持しないといけないなと考えているわけですが、そのためにも食への気くばりをしないといけないなと思っています。

 安くて簡単に大量に食べられる食品から、多少高くても質の良い食品を少し食べればよい、という発想に変わりつつあります。


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