虫が死んで
人には影響のないGM大豆?

虫が食べると死んでしまう新GM大豆作付け開始(2013.10.24)

 遺伝子組み換え大豆が中国を経由して日本に輸入されていたら嫌だなと思っているのですが、実際のところどうなのかはよく分かりません。ただこのところ大豆製品の代表例として、妙に安い豆腐がスーパーで売られていることも事実です。

 もちろんそれはスーパー側の営業努力家もしれませんし、様々な製法の成果かもしれません。しかし本当のセールなら良いのですが、基本的に同じ豆腐という製品の値段に20円から500円ぐらいまで価格の差があるというのは、どうにも不思議です。

 個人的な感覚ですから間違っているかもしれませんが、著しく安いものにはなんらかの問題がある、というのは食品に限らず、日頃売られている工業製品、さらには投資物件にいたまるまで共通している話題だと思っています。

 とはいうものの消費者にはなかなか実態が見えないところが辛いです。そんなことを考えていたら、昨日、阪急阪神ホテルズで、7年間以上食品偽装が行われていたというニュースが飛び込んできました。

 「意図的ではない」と会社側はコメントしているようですが、調理を担当していた方は気がついていたはずです。気がついていなければ、逆に調理を担当する資格はないとも言えます。

 ということは気がついていても知らないフリをしていた、若しくは仕事のためと割り切っていた、さらには会社側から何らかのプレッシャーがあった等々、まあ想像すればいくらでも原因は出てくるような気がします。

 社内での意思疎通が不足していたということならば、カネボウやJR北海道、みずほ銀行と同じ体質が日本の大企業に蔓延していると言うことになり、これまた日本企業の信頼性を揺るがす事態だと言うことです。しかも7年以上とは、何らかの力が働いていたとしか思えません。

 というわけで、加工された食材の場合自分が何を食べているか不明であるというのは恐ろしいことだなと感じています。一時期中国で肉まんに段ボールを入れたなんて事が話題になって、これ見よがしの報道がありましたが、似たようなもんだという印象を持たざるを得ません。

 話を遺伝子組み換え大豆に戻すと、私が昨日の新聞で気にしていたのは阪急ホテルズの報道ではなく、遺伝子組み換え大豆に関するシリーズ第二弾の内容です。

 「もうかるから使う」という表題がついていますが、遺伝仕組み換え大豆とラウンドアップの併用により、収量が倍増し、人件費も減ったと書かれています。また大豆価格そのものも上昇しているとのことで、これも農地拡大に繋がっているようです。

 で問題は、後半部分。さらなる収量アップのために、「今年アルゼンチンでは、害虫が食べると死ぬ新GM(遺伝子組み換えの意味です)大豆が作付けされる」ということで、一瞬目を疑いました。

 そもそも害虫と益虫の違いも判然としませんから、要するにこれは昆虫が食べると死んでしまうような大豆が開発されたということを意味します。

 生物学や医学に関しては高校生程度の知識しかありませんから正しい評価は出来ないのかもしれませんが、虫に影響があって人体には影響がない大豆というのが本当に存在するのか?

 確かに最近の殺虫剤は昆虫の神経系には作用するけど人体への作用は軽い(あくまで軽い!です)殺虫剤のようですから、もしかしたらそう言った大豆の開発も可能なのかもしれませんが、そんなものは絶対に食べたくないなと思えます。

 しかし上記の食品偽装と絡めると、知らないうちに加工されて食べてしまうという可能性もあります。不安な世の中です。

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