害虫抵抗性、除草剤耐性が主な特徴

厚労省が認めた遺伝子組み換え食品(2013.10.25)

 虫が食べたら死んでしまう大豆が栽培されそうだという記事を書きました。そんなものを人間が食べても大丈夫なのか?というのが最初に感じた疑問ですが、その疑問を解消するためには、なぜ虫が食べたら死んでしまうのかということを調べないといけません。

 ただ感情的に虫が死ぬから人間も危ないと叫んでも説得力はないだろうなと思っています。

 というわけで調べてみようと思ったのですが、その前にそもそもこういった大豆以外の食品で遺伝子の組み換えが行われているものにはどんなものがあるのか?と言うことを知りたくなりました。

 またそういった遺伝子組み換え技術で作られた食べ物が実際に日本へ公式なルートで輸入されているのかどうかも気になってきました。

 そこで先ず「遺伝子組み換え食品」という検索語句で調べてみると、厚労省のページが出てきました。このページには「遺伝子組み換え食品の安全性について」というパンフレットと、「遺伝子組み換え食品Q&A」という二つのパンフレットが紹介されています。

 この二つのパンフレットについては、あとで時間をかけてゆっくり見てみようと思うのですが(かなりのページ数があります)、その下に「安全性審査が終了し公表された遺伝子組み換え食品及び添加物リスト」という項目があったのでこれをクリック。平成25年10月17日現在の資料ですから最新版です。

 表題には安全性審査の手続を経たと書かれていますが、この表題自体も微妙な表現ですね。一応審査を経たわけですから「安全だ」と宣言しているように思えますが、単に「審査をしただけだ」と言うようにも読み取れます。 

 対象品種は「ジャガイモ」「大豆」「てんさい」「とうもろこし」「なたね」「わた」「アルファルファ」「パパイヤ」の8種類及び7種類の添加物です。

 さらに、それぞれの野菜についてこまかい品種分けがあり、全部で283品種となっていますが、その中でもっとも品種が多いのが「トウモロコシ」でなんと198品種。トウモロコシは品種改良をしやすいのか、儲けが見込めるかと言うことだと思います。次が大豆で14品種。ジャガイモが8品種となっています。

 申請者や開発者の名前を見ると、日本モンサント株式会社というのが圧倒的ですが、それ以外の会社も含めて全部で10社以上あると思います。

 ではこういった作物が、遺伝子組み換え技術を経て、どのような性質を獲得したかですが、主なものは

害虫抵抗性」:虫に対して抵抗がある。すなわち虫が食べないのではなく、食べると死んでしまう性質

除草剤耐性」:除草剤を使っても枯れない作物 

という二つの性質で、それ以外に「耐熱性」とか「乾燥耐性」 「稔性回復性」「ウイルス抵抗性」といったような文字が並んでいます。

 正直、喘息やアトピー持ちの私は、どんなものにアレルギー反応が起きるか分からないところもあるので、食べ物や新しい薬の投与にはいつも神経を使っているのですが、こういった食品がもし何ら表示も無しに販売されているとしたら、大変な問題だなと感じました。


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