遺伝子組み換えも
品種改良も遺伝子の改変

遺伝子組み換え食品と品種改良の違い(2013.10.26)


 遺伝子組み換え食品についていろいろ考えています。すでに農水省で安全審査を経たとされている大豆やトウモロコシがあることが分かりました。ただこういった作物がスーパーで小売りされているのかどうかは現時点では不明です。

 また遺伝子組み換え食品の主な性質は「除草剤でも枯れない」「虫が食べたら死んでしまう」というようなものであることも分かりました。

 問題はそのように遺伝子を組み換えられた食品を知らないうちに長期にわたって摂取したとき、人体にマイナスの影響が出るかどうかと言うことがはっきりしないという事かなと思っています。

 これについては、今のところ安全審査を行った厚労省は影響が出ないと判断しているわけです。

 それに対して、では消費者側は、そもそも安全審査の内容も私はよく知りませんから、国がやったことだから信じられると思えば安全、例え国がやったことでも間違いはあるし、自分の不安な感覚を信じれば危険、と言うことになるのかなと思えます。

 ただ感覚だけで話を進めても説得力はないなあと感じています。そこでもう少し遺伝子組み換えとはいったいどんなことをやっているのかということを考えようと思って、比較を思いついたのが「品種改良」。

 「品種改良」された野菜が危険である、と考えている人は現時点では少ないようにも思います。だとすれば両者の違いは何かということが気になります。

遺伝子組み換え 品種改良
遺伝子の一部を差し替える 他の植物の花粉を受粉させる
人為的に変更 突然変異を期待
異なる生物間でも可能 近い品種間で可能
短時間で成果が得られる 成果を得るまで長期間
次の世代にも引き継がれる 次世代には引き継がれにくい
まったく新しい性質を加える それぞれの良い部分を強調
コストが小さい コストが大きい

 いろいろ調べてみると、品種改良も異なった品種を掛け合わせたり、放射線等を使って人為的に突然変異を強制したりしているわけで、最終的にはどちらもDNAの改変が行われることに変わりはないような気もします。

 ただ遺伝子組み換えの方が、目的としている性質を持たせるのに必要な時間やコストが大幅に軽減されるという違いは大きいように思えます。

 つまり露骨な言葉で言えば、一辺に変えるか徐々に変えるかという方法論であり、問題は短時間で変えてしまうと本来の自然とは相容れない作物が作れるということであって、それが人体に対してどうゆう影響を持つのか、短時間で判断して良いのか、ということに不安を感じるのかなと思えてきました。

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