どんな条件で安全審査をしているのか?

遺伝子組み換え食品の安全性審査のポイント(2013.10.29)


 大豆やトウモロコシを含む食品の場合、原材料の5%以内に遺伝子組み換え食品が含まれていたとしても、それはあえて表示する必要はないと言うことで、意図的に混入させる可能性がありそうなことが分かってきました。

 ということで、我々が日常的に食べている食品の中に、意図的であるかどうかは別にして、遺伝子組み換え食品がすでに少しだけ含まれている可能性があることに、私はかなりショックを受けています。

 もちろん厚労省が安全審査を行って、その程度なら問題ないと判断しているわけで、それを信用することが出来れば、一切気にする必要はないということになります。

 そうなると次に思うのは、「厚労省の審査はどのように行われているのか?」ということです。これについては、「厚労省 遺伝子組み換え食品 安全審査の方法」というような検索語句を使うと、やはり以前と同じパンフレットのページが第1番に出てきます。

 そこで、ちょっと容量が大きいのですが「遺伝子組み換え食品の安全性について」という消費者向けパンフレットを参考にして、安全審査について考えてみました。

 ポイントは7ページからまとめられています。一読すると、「なるほど確かに安全なんだ」というようには感じました。しかしそれはすべての記述にまったく誤りがないと言うことが前提になります。(しかしそう言ってしまうと、どこまで証明しても疑いは存続する、ということにもなりますが)

 そこで安全性を考えるポイントになる部分をパンフレットから取り出してみました。

1.組み込まれた遺伝子が有害物質を作る可能性

2.害虫が食べて死ぬ作物を人間が食べて大丈夫か(ちなみに害虫という言葉は良くないと思います。作物を食べるので害虫であると言う定義だとは思いますが、当然益虫もこれを食べれば死にますので、すべての虫または昆虫と言うのが正しいような気がします)

3.Btタンパク質(バチルス・チューリンゲンシス)は害虫(昆虫)のみに作用する

4.Btタンパク質はアルカリ性の物質(害虫の消化管はアルカリ性)と反応する

5.Btタンパク質が酸性の物質(ヒトの消化管は酸性)とは反応しない
 であるなら、人間の場合sのままは移設されそうな気もします

6.Btタンパク質は微生物に含まれる殺虫成分

7.摂取した食べ物に寄って作られる新たなタンパク質がアレルギーの原因とならないか

8.遺伝子を組み込むとき利用するベクター(遺伝子の運び屋)の安全性

9.安全性のあるものとないものがきちんと分けられているか

10.そもそも安全ではないと判断されたものが存在するのか

11.存在するとしたら、それらはきちんと廃棄されているか(食品偽装等で混入する恐れはないのか)
 
というようなことが、安全性を考えるポイントになるのかなと感じました。

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