虫が安全だと判断する家庭菜園の野菜

家庭菜園の野菜を食べる青虫君達(2013.5.25)

 昨日家庭菜園で穫れた「ブロッコリー」を実家に持っていったところ、今日連絡があって、茹でたら青虫が3匹浮いてきたと笑って言っていました。

 母親は小さい頃は田舎で育っていましたので、別段どうということはないのですが、この青虫君、実に巧妙に隠れています。

 ブロッコリーのつぼみの部分を我々は食べるわけですが、そこに枝分かれしていく茎の裏側というか陰の部分に潜んでいるので、周りから見ただけではまったく分かりません。

 時々包丁でブロッコリーを切っているとき、うっかりこの青虫君も切ってしまうことがあります。可哀想だなと思いますがしょうがないです。気がついたときは指でそ〜っとつまんで庭に投げ捨てていますが、庭には雑草しか生えていないので、蜘蛛や他の昆虫の餌食になってしまうのだろうとは想像しています。

 茹でていると、そのままプカ〜と水面に浮いてくる場合もありますね。この時も適当に箸や指でつまんで取り去っています。

 そう思って考えてみると、生まれたばかりの小さな幼虫の場合は気がつかないうちに食べてしまっている可能性もあるなと思えます。

 だから汚いとか不衛生であるとか、毒だとか腹を壊しそうだ、なんてことは全然思っていませんし、実際そんなことは起きていないように思います。

 ちなみにモンシロチョウ(青虫君の親)が卵を産み付けるのは、葉っぱの裏側ですから、人間が食べるブロッコリーとは場所が異なります。ただ孵化した幼虫は、葉っぱを食べながら移動し、他の虫や鳥から食べられないように茎の隙間に潜んでいるのだと思います。

 まあモンシロチョウが、このブロッコリーは安全だと判断して卵を生み付けるわけですから、それを食べる人間にとってもまったく問題ない作物であると言えると思いますが、さすがに長さが3cmを越える、丸まると太った青虫君が何匹も現れると、包丁を持つ手が一瞬静止します。

 というわけで、ここのところ我が家の夕食の前菜?のサラダは、サニーレタス、通常のレタス、ブロッコリーが定番で、これにようやく獲れ始めたキューリが加わり、今後はトマトも獲れるようになります。

 ちなみにこういった野菜は、根元部分は結構泥だらけですね。何だか分からない虫の残骸や、場合によってはナメクジ君や、その糞と思われる黒いものが付いていることもあります。

 それらを大きな器に入れてザ〜っと水洗い。さらに一枚一枚水洗い。あとは適当に手でちぎって大きめの皿へ。これで有機野菜レストランと同じか若しくはそれ以上のサラダの出来上がり。

 それでも何らかの残留物はあるのかなと思えますが、いわゆる化学薬品ではなく有機物の類だと思いますので、後は自身の免疫力が活発に活動してくれることを期待しています。


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