断酒について

 私は別にアル中ではありませんが(アルコール依存症の気配は感じていますが)昨年(2009年)あまりの体調の悪さから、10月より断酒をしました。

 それまでの症状は、なんとなく体調が悪いし寝付きが悪い。眠りも浅い。というわけで、酒が欲しくなる。

 ところが飲み始めるとつい飲み過ぎてしまう。缶ビールを1杯空けると、どうしても喉の渇きを覚えてさらに1杯欲しくなる。

 食後はなんとなくぼーっとしていたいのか、つい焼酎の水割りなんぞを飲むもんですから、たしかに寝付きは良かったように思います。

 しかし夜中に一度だけトイレに起きると、そこからなかなか寝られなかったり、寝てもひじょうに浅い眠りだったりで、結局朝は起きられるものの、体がドロ〜ンとしている感じでキレや活力を感じません。

 こんな状態を続けていたら体をこわす。そうなったら息子の面倒を見るものがいなくなる。息子のためにも少しでも長生きを目指さなければならない。また年明けからは入試の仕事が待っている。

 というわけで、ある日を境に断酒を決行しました。アルコール依存症に近い状態だったと思います。台所にはまだ缶ビールと焼酎が残っていました。

 普通なら全部飲みきって、と思うはずですが、そんなことをしていたら、また買いに行くに違いない、と思い、あえて酒が残っている状態から断酒を始めました

 これまでも酒を絶ったことは何回かありますが、せいぜい3日ぐらい。長くても一ヶ月ぐらいです。今回は翌年の3月を目標にしました。ちょうど寒い時期になり、ビールを飲みたいという願望も減るだろうという期待もありました。

 酒をやめたことがある人は、みなさん感じると思いますが、初日の夜は眠れません。寝付きがひじょうに悪くなります。今まで酒の勢いで寝ていたことがよく分かります。

 ベッドでストレッチをしたり、深呼吸をしたり、数を数えたりといろいろしますが、全然駄目です。「やっぱり、こりゃ眠れないないなあ。困ったなあ」とあきらめがついた頃、ようやく浅い眠りが訪れます

 翌日は睡眠不足です。ところがこの睡眠不足は、酒を飲んだときの睡眠不足とは明らかに異なります。まだまだ寝たりないという純粋な欲求で、酒をのんだときのドロ〜ンとした睡眠不足とはその質が違います。

 というわけで、仕事の事を考えると、普通は金曜日から断酒を始めるのが良いのではと思っています。 でも金曜だと明日は休みだからと飲みたくなるんですよね。


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