加齢と共に酒が弱くなる理由

加齢と共に肝臓の分解力が落ちます(2012.5.25)

 昨日は息子が友達とカラオケに行って遅くなるというので、久しぶりに近所の居酒屋に行ってヤキトリなんぞを食べてきました。

 まあ家で食べようが外で食べようが、基本的には料理の味にそれほど大きな違いはないのですが(最近はお持ち帰りのヤキトリを売っている店もありますので)自分でご飯を炊いたり、おかずを作ったりする手間がいらないというのはやはり大きなメリットで、のんびりできます。

 そのために普段の食材費用より多いお金を支払っているわけですから、当たり前と言えば当たり前です。

 しかし私の場合は、居酒屋に行ってもだいたい一人で飲んで、本とかマンガを読んでいることが多いので、料理を作らないというメリットはあるものの、近くで飲んでいる人と話をするなんてことは滅多にありません。

 居酒屋で分厚い単行本なんかを読んでいたりしますから、端から見ると変なオヤジです。でも実はその時が私にとっては一番リラックスできるときです。

 それはそれとして昨日はキリンビール大瓶1本を飲み、その後焼酎の水割りを1杯飲み、そこで終了。あっさりしたもんですが、その後自宅で焼酎水割りをもう一杯飲んで寝ました。ただし寝る前に痛風のことや2日酔いの事を考えて、少し多めの水も飲みました。

 しかし、弱くなりました。大量の水分を取りましたから、夜中にトイレで2回ほど起きましたが、「アルコールが残っているな」と感じました。

 年齢と共に酒は弱くなると言うのが通説ですからやむを得ないのかなとも思いますが、以前はビール大瓶を3本飲んでから酎ハイを3杯とか飲んで、ぐっすり寝て翌日は爽快、なんてことが普通でしたから、一抹の寂しさも覚えます。

 たくさん飲めないということは、おいしいアルコールのつまみも食べる量が必然的に少なくなるわけで、これまた寂しいなと思います。

 「年のせい」と片付けるのは簡単ですが、年をとるとやはり肝臓の働きが鈍くなって来るのかなと思いつつ、体内に入ったエチルアルコール(エタノール)はどのように代謝されるのか調べてみました。

 するとエタノール(C2H5OH)はアルコール脱水素酵素(アルコールデヒドロゲナーゼ)によってアセトアルデヒド(CH3CHO)に分解されると書いてあります。要するにこの酵素がエタノールに含まれている水素Hを二つ取り去ると言うことです。
 
 さらにこのアセトアルデヒドは人体にとってはあまり良くない物質なので(2日酔いの原因)、今度はアセトアルデヒド脱水素酵素によって酢酸CH3COOHに分解され、これらは細胞に運ばれ、細胞内で二酸化炭素と水に分解されるようです。

 でこのアルコール脱水素酵素が働く場所が、人体内では主として肝臓ということになります。従って年齢と共に酒が弱くなる理由の一つに、肝臓の働きの低下が挙げられるかもしれません。もう少し調べてみます。


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