欲が無くなると老化も早まる?

老化と共に食べる量が減ります(2012.5.28)

 アルコール(飲酒)のことを調べていて一番ショックだったのは、肝臓ではなく胃の働きです。特に年齢と共に胃の弾力性が無くなり、たくさん食べることが出来なくなる、というのはショックでした。

 たしかに若いとき私は、痩せの大食い、と言われるぐらい食べることが出来、胃痛や胃炎とはまったく無縁な生活をしてきました。(その代わりアトピーや喘息、高血圧、痛風で苦しめられてきたわけですが)

 今でもたまにお腹が緩くなるときがあっても、胃が痛いと言う経験はほとんどありません。唯一食べ過ぎたときの胃のもたれと、次の食事の時あまり食べられない、と言うのが気になるぐらいでした。

 しかしいつの間にか少食になったなあと最近感じていました。朝食はご飯一杯に豆腐半丁と自家製野菜の味噌汁でお腹いっぱい。昼は、外食時、大盛りや何とかセットという大振りなランチはほとんど食べなくなっています。

 夜はつまみを1品。これにちょっとした副食とメインのおかずをつけて、ご飯はやっぱり一杯。味噌汁一杯という量です。

 ひと頃は、朝はご飯2杯。これに豆腐一丁とか半丁とアジの干物や目玉焼き。そして味噌汁。昼はラーメンご飯セットとか、ソバカレーセットとか、ハンバーグ定食ライス大盛りとかを食べていました。

 もちろん、今でも食べられますが、そうすると夕食がきつくなります。開店寿司に通い詰めたこともありますが、10数皿が普通でした。今は8皿前後。

 まあ食事代が浮くのはありがたいのですが、なんか食べる楽しみが少しずつ削がれていくようで悲しくなります。

 人間は自分の存在価値を社会の中に見いださないと生きていけない生き物だと思っていますが、明日もがんばろうという気になる原動力は、やはり食欲、金銭欲、名誉欲、上昇欲、自己顕示欲、性欲、物欲、睡眠欲あたりかなと思っています。なかでも根幹をなすのは食欲と性欲と睡眠欲ではないでしょうか。

 早期退職をして、社会をちょっと外から見る立場になると、名誉欲や上昇欲、自己顕示欲あたりからはちょっと遠ざかります。

 年齢と共に性欲も徐々に衰えるのかなと思いますが、そうやっていろいろな欲が少しずつ削られていくことが、ある意味年を取ると言うことのなのかなと言う気もしますが、金銭欲や名誉欲と言ったものは、まだ努力次第で少しは改善できそうです。

 しかし食欲が少しずつ衰えているという現実を知ることは寂しいですね。食欲や性欲が衰えたら、後は睡眠欲だけで、年寄りがよく眠るのはそういった事情もあるのかなという気がしてきました。

 要するに目を開けて、まだまだ頑張って、いろいろな欲を満足させるぞと意気込んでいられる内は、精神的に若いと言うことのようです。


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