食品の腐敗とノロウイルス(2012.4.14)

 先日(2012年3月)バンコク旅行に行ったとき、あるレストランで冷や奴を頼んだのですが、一口食べた瞬間に違和感を覚え、その後は一切箸をつけませんでした。

 違和感の理由は、先ず温度。冷や奴と言いながら「ぬるい」。ぬるいせいで尚更敏感になったのかもしれませんが、味そのものもおかしい。

 一応店の人にさりげなく伝えてみましたが、「当店の豆腐は日本人業者さんからその日に仕入れている」というコメントを頂きましたので、それ以上は何も言いませんでした。幸いにしてその後特に腹具合がおかしくなると言うことはありませんでしたので、私の味覚異常だったのかもしれません。

 続いて先日、日本のラーメン屋さんで定食を頼みました。料理そのものはおいしかったのですが、付け合わせのレタスのサラダを一口食べて、「あっこのレタスは古い」と感じました。

 ただその味の差は微妙なもので、別段食べても問題なかったかもしれません。しかし私は自分でキューリやレタスを無農薬、鶏糞のみの家庭菜園で作っているので、新鮮な野菜の味は良く分かります。この時もレタスをほんの少し食べただけですから、腹痛で苦しむと言うことはなかったです。

 次に一昨日冷蔵庫の中に1週間ほど前に購入し、使い切れずに残した豚肉が奥の方に少し残っていたのを発見。慌てて取りだして賞味期限を見ると当然明らかに過ぎています。恐る恐るビニールパックを隅からはがして臭いを嗅いでみると、当然ですがかなりの腐敗臭が。嗅いでいるだけで気持ちが悪くなります。

 春先のこの時期は室温が上がり出しますから、食品の温度管理は難しいですね。でなんでこんなことをクドクド書いているかというと、以上の例はすべて食品の腐敗に関係することで、味や臭いに敏感な人は食べるときに区別できるということを言いたかったからです。

 ただ最近自分の息子にも聞きましたが、腐った状態の食品そのものにお目にかかる経験がないため、腐っているか腐っていないか判断できない、という人が多いということが分かってきました。清潔指向もいいのですが、逆に不衛生なものを五感で分別できない事態が生じているようです。

 一方、今日の新聞で「ニューオータニ」の宴会場で59人が食中毒症状を起こした、という記事が出ていました。ノロウイルスが検出されたそうですが、こんな有名なホテルでもこんなことが起こるんだなあと思いつつ、食べる前に分からなかったのかなと思い調べてみると、ノロウイルスは食品の味に変化を及ぼさないみたいですね。

 つまり人間の五感では識別できないと言うことで、これは調理する側の衛生状態に依存するという事が分かりました。我が家は自炊が主ですが、まな板の使い方について、もう少し見直した方が良いかなと思うようになりました。

 ちなみにノロウイルスの原因食品は、生カキ、ケーキ、サンドイッチ、サラダ等、加熱しないで食べる食品が多いそうです。 



浅漬けからO−157


胃腸関係


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